...敗戦のあとの苦しかったあの年々のこと...
海野十三 「海底都市」
...かようなことで年々無害地が鉱毒地になって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...年々の御上納もおのづから差支へ...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...しかしともかくも日本の国の富が年々二億円ずつ煙と灰になって消失しつつある事実を平気で見過ごすということは少なくも為政の要路に立つ人々の立場としてはあまりに申し訳のないことではないかと思われるのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...田舎も年々人手が尠(すく)なく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日々(刻々・年々・月々)条件を新たにする事物の動きに就いて...
戸坂潤 「辞典」
...年々に子供は大きくなっていった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これまではお上から年々お金ももらい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それを粗製して年々三都へ売り出すことにしたものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...御前がいた時分もこうかい」「ええ随分苛(ひど)くってよ」「年々烈しくなるんじゃないかしら...
夏目漱石 「虞美人草」
...その年々によつてそんな風に各々同人雑誌を発行するといふやうな風潮もあつたのかな?私は本当なら柏村の方に這入るべきなんだが...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...もし幸いにその樹が枯れずにあって年々花が咲きおるとすれば...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...年々の食物増加は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...年々御家中並之通被成下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年々繁殖して今はよほどの数になっている様子である...
柳田国男 「雪国の春」
...それに年々の一向宗の騒乱(そうらん)では...
吉川英治 「新書太閤記」
...英国の土地及び労働の年々の生産物より小なる部分が外国貨物の購買に当って用いられるならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...国の土地及び労働の年々の生産物には何ら真実の影響を及ぼさないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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