...たとえ年々歳々、ここにもまた人生の喜怒哀楽はさけがたかったとしても、まことに農民たちにとっては、自然の恵みを残りなく甘受できる安居楽業の地であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...老人余(よ)に越遊(ゑついう)を奨(すゝめ)しこと年々なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...彼が現在年々払っている家賃を越えない入費で生涯住める家をもつことができるということがわかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...年々に萎縮(いしゅく)してしまって...
寺田寅彦 「柿の種」
...年々の暑中休暇に帰省した時分からである...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...勿論周囲にも年々二階家が立てこんで来て...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...年々八〇〇〇名が卒業するのであるが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...かくて年々農家の身上が傾き...
中谷宇吉郎 「雪」
...代表を送る国は年々に増加し...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...以前の平均生産物に年々加えられ得る増加は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...年々の増加が減少することなくして――これは確かに減少するであろうが――依然同一であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...年々歳々新(あらた)でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貸稲の制度もむしろ年々積替(つみかえ)の必要から起こっていたらしく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...なおその上に年々の新藁と...
柳田国男 「雪国の春」
...年々戦争には禍いされ...
吉川英治 「三国志」
...近来の具足は年々敏捷(びんしょう)を貴んで軽略になって来たとはいっても...
吉川英治 「新書太閤記」
...年々彼らの貨物の生産に正確に同一の分量の労働を使用する資本家達があるが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この種の地租たる教会十分一税が年々幾何に上りそうであるかをあらかじめ計算しない農業者はない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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