...大会議には年々大統領を選定して...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...老人余(よ)に越遊(ゑついう)を奨(すゝめ)しこと年々なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...猿は年々蕃殖(はんしょく)するそうである...
高浜虚子 「別府温泉」
...そして年々煩わしさの増して行く生活につれていろいろに分裂している自分の心持を支えきれないような気がしていた...
徳田秋声 「黴」
...高等学校を卒業しても帝大や其他の大学に這入れないものが年々数千名にも上るが...
戸坂潤 「社会時評」
...幸ひに大阪の觀鵞會などゝ云ふ書法を奬勵する會が年々開かるゝに就ては...
内藤湖南 「北派の書論」
...年々父の禄の外に三人扶持を賜って銀六枚などよりは遥かに身分もよかったのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...年々上野や芝山内の樹木の枯死するのを見てゐる東京人の眼には京都はいかにも松樹千歳の緑に包まれ青苔日に厚く自ら塵なき舊都であるやうに思はれる...
永井荷風 「十年振」
...そして毎年々々莫大な損害を鉄道にかけて来たのである...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...年々肥満してくる技倆に敬服してゐる...
夏目漱石 「それから」
...例せば支那から多量に年々輸入した竜眼肉てふ果物は...
南方熊楠 「十二支考」
...海の彼方(あなた)から訪れたまう年々の神の恵みは...
柳田国男 「海上の道」
...年々新を争うて入費を惜しまなかった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...年々咲く花は変らないが...
山本周五郎 「失蝶記」
...その年々の歌舞伎狂言を生写し俳優の似顔からセリ出し...
山本笑月 「明治世相百話」
...道三の在世中は仕送っていた年々の禄米(ろくまい)や何かの手当も...
吉川英治 「新書太閤記」
...関ヶ原以後は、すこし戦(いくさ)がやんでいる形にあるが、年々の合戦で、どこの地方にも、浮浪人の数がおびただしく増している...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その国の個人が年々この七〇...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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