...平生はあまり飲み物を摂らない...
...私は平生からの友人として、彼のことをよく知っている...
...平生からは想像もできないような提案が出た...
...平生にはあまり興味がないが、この展示会には行ってみたい...
...彼女は平生からずっと同じ服装をしている...
...やはり平生の元気を失わなかった...
芥川龍之介 「将軍」
...老人の顔が――血のけを失った、この酒肥(さかぶと)りの老人の顔が、その時ばかりは、平生とちがった、犯しがたいいかめしさに、かがやいているような気がしたからである...
芥川龍之介 「偸盗」
...平生なら何でもなかつたであらうけれども...
田山録弥 「草道」
...平生は唯美しいとばかりで不注意に見過して居る秋の森の複雜な色の諧調は全く臆病な素人繪かきを途方にくれさせる...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...平生から暗くて淋(さび)しい八幡界隈(かいわい)が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...平生(へいぜい)の学問浅薄(せんぱく)にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...平生なら御父(とう)さんが呼び付けて聞き糺(たゞ)す所だけれども...
夏目漱石 「それから」
...病人は平生(へいぜい)から自分の持っている両蓋の銀側時計を弟の健三に見せて...
夏目漱石 「道草」
...平生(ふだん)からあんなに御世話になっているんですもの」「吉川さんに話したら明日(あした)からすぐ入院しろって云うかも知れない」入院という言葉を聞いた細君は急に細い眼を広げるようにした...
夏目漱石 「明暗」
...今迄(いままで)平生(へいぜい)の通(とほ)り機嫌(きげん)よく話(はな)してゐただけに...
夏目漱石 「門」
...平生のお糸さんは知らず...
二葉亭四迷 「平凡」
...やっと平生のいかにも颯爽(さっそう)としたお姿に立ち返えられながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...平生(ふだん)雨戸一枚隔てた外の景色とは馴染(なじみ)が薄いのだった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...嫉妬は平生は「考へ」ない人間にも「考へ」させる...
三木清 「人生論ノート」
...今日は平生(へいぜい)知った人の家へ残らず年始廻りに歩きたいと思うので」妻君「それは大層御勉強です...
村井弦斎 「食道楽」
...平生(ふだん)腰帯にしていた絹のボロボロの打ち紐(ひも)が...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...平生(いつも)の通りに潤んだ...
夢野久作 「巡査辞職」
...かうして乗る時にも平生の順序を破らないのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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