...平生はあまり飲み物を摂らない...
...私は平生からの友人として、彼のことをよく知っている...
...平生からは想像もできないような提案が出た...
...平生にはあまり興味がないが、この展示会には行ってみたい...
...彼女は平生からずっと同じ服装をしている...
...そっとだよ」広栄は平生(いつも)傍に置いてある松葉杖を執(と)って...
田中貢太郎 「春心」
...王は曾が平生爵位を売り...
田中貢太郎 「続黄梁」
...この訓戒はこの学者の平生懐抱するような人生哲学からすればきわめて当然な訓戒として受け取られるのであるが...
寺田寅彦 「映画と生理」
...平生(へいぜい)すこぶる嗜(たしな)む所...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼の思念や感覺が平生にくらべてほとんど一變してしまうことがあるし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わたしは平生文学を志すものに向って西洋紙と万年筆とを用うること莫(なか)れと説くのは...
永井荷風 「十日の菊」
...平生のサモアとは似てもつかない・この冷々した・湿っぽい・鉛色の風景が...
中島敦 「光と風と夢」
...今度の狂言も、平生ならば、退屈紛らしの遊戯程度に解釈して、笑ってしまったかも知れない...
夏目漱石 「それから」
...けれども今日(きょう)の彼は少くとも想像の上において平生の彼とは違っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...すると彼の意志はその局部に対して全く平生の命令権を失ってしまう...
夏目漱石 「明暗」
...凡(すべ)て平生(へいぜい)の彼(かれ)と異(こと)なる點(てん)はなかつた...
夏目漱石 「門」
...後家の家に飼われて居りました猫は平生しげしげ出入する男だけを見おぼえて居りまして...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...これも平生(へいぜい)は木(き)の下駄(げた)をはいたものでありませうが...
濱田青陵 「博物館」
...ソコデ私は平生(へいぜい)の恩人だから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...かように純粋に観想的になることによって、平生既知のもの、自明のものと前提していたものに対して我々は新たに驚異を覚え、或いは好奇心を感じる...
三木清 「人生論ノート」
...平生はあまり興味を持たないことであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平生は裁縫を事としてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たとえば、彼女が平生、「すべて人には第一の最も親しい者と思われなければつまらない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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