...平生はあまり飲み物を摂らない...
...私は平生からの友人として、彼のことをよく知っている...
...平生からは想像もできないような提案が出た...
...平生にはあまり興味がないが、この展示会には行ってみたい...
...彼女は平生からずっと同じ服装をしている...
...恋なればこそ止(や)ん事(ごと)なき身を屈して平生(ひごろ)の恩顧を思ふて夫(あ)の美くしき姫を麿に周旋(とりもち)せいと荒尾先生に仰せられた...
内田魯庵 「犬物語」
...夏目さんは気むずかしい黙っている人だとやらに平生聞いていたから会いたいとは思いながら...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...お滝は平生(いつも)のようにおとなしく起きて...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...彼は平生より幾層倍も緊張した心を抱いて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...その平生(へいぜい)の潜光(せんこう)を発揮したるかを見よ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...これまた平生(へいぜい)学問の得(とく)か然(しか)るなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...要するに其の平生の抱負に背かざるだけの仕事を為すことを得ば足れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...代助の平生を知つてゐるので...
夏目漱石 「それから」
...平生の代助が此際に執るべき方針は云はずして明(あき)らかであつた...
夏目漱石 「それから」
...「それが貴方(あなた)の癖だから仕方がない」平生(へいぜい)彼女の眼に映る健三の一部分はたしかにこうなのであった...
夏目漱石 「道草」
...平生(へいぜい)(に)え切(き)らない宗助(そうすけ)の果斷(くわだん)を喜(よろこ)んだ...
夏目漱石 「門」
...しかも平生(へいぜい)の自分(じぶん)より遙(はる)かに無力(むりよく)無能(むのう)な赤子(あかご)であると...
夏目漱石 「門」
...平生嗜まれてゐた酒と煙草を斷たれたためでもあつた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...平生頼みたりし用談も祭日に方(かた)つき...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...男主人の平生住んでいない家は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平生よりもものをお言いにならず黙っておしまいになったのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして平生(いつも)のように私の頭を撫でようとなされずに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...わたしの平生から...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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