...帽子の方は平気な顔をして...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...黄金仮面は平気な顔で...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...毎日四度ずつ調べに行っても平気な顔で帰って来るので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「仲居さんがこれこれいうてたけど、ほんまかいな?」いうて、光子さんに尋(た)ンねましたら、「ふん、そやねん」と、平気な顔して、「姉ちゃんとこの事務所、今橋と南と二つあるいうて、此処の番号教(お)せたあるねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ピチ公は平気な顔で進んでいきました...
豊島与志雄 「金の猫の鬼」
...講演会や友人の家の茶話会などから平気な顔でもどってくるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平気な顔で腐爛目と話し出したに至って...
夏目漱石 「坑夫」
...圭さんは平気な顔をして...
夏目漱石 「二百十日」
...犬は平気な顔をしてゐる……...
林芙美子 「浮雲」
...木津さんには悪いけど……平気な顔でおし通すつもりなら...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...鮎子は案外平気な顔で...
久生十蘭 「ハムレット」
...どういう風に刑事を撒いたのか一向平気な顔つき...
久生十蘭 「魔都」
...之(これ)も取(とっ)て棄(す)てゝ仕舞(しま)い平気な顔して居ると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...爰(ここ)が大事と思い態(わざ)と平気な顔をして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いずれも少しも悲しみの色を帯びない平気な顔付で埋葬した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平気な顔をして死に接近し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはりしらじらと平気な顔のまま...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼は平気な顔で言葉を続けた...
山本周五郎 「半之助祝言」
便利!手書き漢字入力検索