...ありがたい事には力三は平気な顔で兄と居相撲(すわりずまふ)か何か取つて...
有島武郎 「お末の死」
...暫く椽側にしやがんでゐた後に逸子の方に向いて『お前の方ではどうにかならないかい』と出来るだけ平気な顔で聞いた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...「そうよ」あいつは平気な顔でそう言った...
梅崎春生 「蜆」
...平気な顔をしている...
海野十三 「宇宙尖兵」
...するとドクトルは平気な顔をしていた...
海野十三 「地球盗難」
...あなたの所へ平気な顔で現れるかも知れませんが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まだその皮肉悟(さと)らんみたいに平気な顔してる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...妹はただひと目みたばかりで平気な顔をしていた...
中勘助 「妹の死」
...平気な顔をしておられた...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...今更平気な顔をして...
夏目漱石 「それから」
...自分の前へ平気な顔をさらした事も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...検事は案外平気な顔で...
羽志主水 「越後獅子」
...彼はいつでも平気な顔をしていた...
平林初之輔 「二人の盲人」
...之(これ)も取(とっ)て棄(す)てゝ仕舞(しま)い平気な顔して居ると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...石松なんか居るもんか」と平気な顔です...
山中貞雄 「森の石松」
...彼は平気な顔で言葉を続けた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...いわれる当人も平気な顔...
山本笑月 「明治世相百話」
...「なんだい?」平気な顔して――わざと先の方へとことこ歩き出して行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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