...迫害に馴(な)れてる大杉は平気な顔をして笑っていたそうだ...
内田魯庵 「最後の大杉」
...小林君は平気な顔で...
江戸川乱歩 「大金塊」
...波子が平気な顔をしているのも...
高見順 「いやな感じ」
...私なんざ慣れッっこで平気なものさ...
徳田秋声 「足迹」
...ルイザの平気なのが癪(しゃく)にさわっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一向平気なのであろう...
豊島与志雄 「渡舟場」
...表面(うわべ)だけ平気な顔をしているのは...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は平気なほとんど荘厳な様子で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...当人の低能娘はいっこう平気なもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...平気な顔をしてこう云った...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...左手に持った四角折りの手拭で、右耳をおさえると、平気な顔で、「……世の味気なさ、身一つに、結ばれ、とけぬ片糸の……」顔を紅潮させ、一段と、声を張りあげて、語りつづけた...
火野葦平 「花と龍」
...顔が赤くなりさうになりましたが平気な顔をして...
村山籌子 「お猫さん」
...」彼は、グツと苦い塊りに喉を突かれたが「仕方がないさ、ぢや田舎行きもお止めか、どうならうと、僕なぞは始めからそのつもりだから、平気なものだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...「先生」は平気な...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...私は特別に生れた女です……」お龍は平気なむしろおごそかな調子で云った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...平気な顔をして一日中その樹の下を飛びまわって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...平気な顔で煙草の火を借りる...
夢野久作 「爆弾太平記」
...そんなことはいっこう平気なんだろう」ところが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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