...肝臓が相当いかれているようだね」「そうですか」丹尾は平気な顔で答えた...
梅崎春生 「幻化」
...」と平気な調子で言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...平気な顔をして椅子に腰をおろしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...一向平気なもんだ...
徳田秋声 「足迹」
...たいていの人が平気な顔をしています...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...木谷の皮肉な語気を平気な顔付で受流したが...
豊島与志雄 「阿亀」
...一向平気なのであろう...
豊島与志雄 「渡舟場」
...平気な顔をして並んでいたことである...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...あの人の平気な態度に打ち勝とうとするでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...タヌは一向平気な面持で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...謂(いわ)ゆる天候の変化の予言者であるが、こいつは、言わずと知れた恋の意趣から他の雄鶏どもの嘴(くちばし)にかかって、頭に脳味噌がとびだすほどの傷を負わされていたが、平気なもので、大きな声を張りあげてときをつくり、剰(あまつ)さえ古蓆(ふるむしろ)のように引き(むし)られた翼(はね)でバタバタと羽搏(はばた)きをやらかしていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私自身は平気なのだが...
牧野信一 「西部劇通信」
...もう一人だつて大程(たいてい)平気なんだけれど――」「おなかゞすいたから早く帰りたい...
牧野信一 「山を越えて」
...外国の作家は自分の仕事机に写真があっても平気なのでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの世に行ってしまえば何も感じないのだから平気なものだというのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一向(いっこう)平気なのは雀ぐらいなものである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼はニヤリと笑って平気な顔で...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...けれど八十馬は平気なものなのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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