...政夫さんは平気でいるから憎らしかったわ」「僕だって平気なもんですか...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...存外平気でいるようですけれど...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...果して虚心平気でいることが出来るだろうか...
江戸川乱歩 「心理試験」
...関東の男たちほど他国の者に馬鹿にされて平気でいる者はいないのだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...関東の真中へ大沙漠を造られながら今まで平気でいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...姐さんが平気でいるのが...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...けれどもだれも気がつかない、平気でいる...
夏目漱石 「三四郎」
...事件を想像して好加減(いいかげん)な事を並べて平気でいるよりも遥(はるか)に熱心な御研究であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...パリの真中に〈凱旋門〉……ああいう人間憎悪の象徴を残して平気でいる西欧文明の正体を見届けて愛想をつかした...
久生十蘭 「だいこん」
...人は能(よ)く(この頃ヨクという場合に能(よ)く良の字を書いて平気でいるが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...人が人を殺して平気でいることがあるかも知れない...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...どんなにその一面に不正確なまま平気でいる悪習をもっているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...諏訪 (早口にたて続けに云う)妾が、あなたに今迄よくしてあげたのも、今あなたが、そんな後先(あとさき)見(み)ずな莫迦なことを被仰った後で、平気でいるのも、つまり妾があなたを相手にしてない証拠だと思って下さいよ...
森本薫 「華々しき一族」
...(c)人が不名誉をおそれながら貧乏に対しては平気でいる時...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...敵を正視するに堪えないが病気に対しては平気でいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恩知らずの・無節制な・そして飽くまで浮気な・男たちの猥談のたねにさせて平気でいるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...西に東にと引きまわされて平気でいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幾十日でも平気でいる習慣の良人である...
吉川英治 「新書太閤記」
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