...すっかり忘れて平気でいる...
江戸川乱歩 「疑惑」
...椅子から出ようともしないで、平気でいる...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...関東の真中へ大沙漠を造られながら今まで平気でいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...殆んど政治理論を無視して了って平気でいるのがその特色とさえなっている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...御自分のものを他人に持ってゆかれて平気でいるのは...
豊島与志雄 「変な男」
...独り君江に限らず世間の若い女が五十六十の老人に身を寄せて平気でいるのは...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...平気でいる訳には行かなかった...
夏目漱石 「行人」
...気が付かないで平気でいるのがあの病の特色です...
夏目漱石 「こころ」
...しかし事実上彼らはパノラマ的のものをかいて平気でいるところをもって見ると公然と無筋を標榜(ひょうぼう)せぬまでも冥々(めいめい)のうちにこう云う約束を遵奉(じゅんぽう)していると見ても差支(さしつかえ)なかろう...
夏目漱石 「写生文」
...専門の学者もまたそう威張れた義理でもないような概括をして平気でいるのだから驚かれるのです...
夏目漱石 「中味と形式」
...なぜこんな余計な仮定をして平気でいるかというと...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...事件を想像して好加減(いいかげん)な事を並べて平気でいるよりも遥(はるか)に熱心な御研究であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...平気でいる――なんてことは出来るかな」「…………」ガラッ八も黙ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それで平気でいるのだ...
林芙美子 「落合町山川記」
...栗の字を日本のクリへ適応して平気でいるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...宝物をひとりで取って平気でいるのでは...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...書画や骨董(こっとう)の鑑定に長じて千年以前の物も立(たち)どころに真偽を弁ずると威張(いば)る人が毎日上海玉子(しゃんはいたまご)の腐りかかったのを食べさせられても平気でいる世中(よのなか)だもの...
村井弦斎 「食道楽」
...幾十日でも平気でいる習慣の良人である...
吉川英治 「新書太閤記」
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