...何より億劫千万(おっくうせんばん)じゃ...
芥川龍之介 「竜」
...とっかは物をいうのがさすがに億劫(おっくう)だった...
有島武郎 「或る女」
...座を起(た)つのがおっくうであるから...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...これまたちょっと億劫(おっくう)なんです...
徳田秋声 「新世帯」
...乗りものも不便になって帰りが億劫(おっくう)であった...
徳田秋声 「縮図」
...彼女には新しい男性を考えることもすでに億劫(おっくう)になっていた...
徳田秋声 「縮図」
...銀子は口がかかっても座敷へ行くのがひどく億劫(おっくう)であったり...
徳田秋声 「縮図」
...「それ」ちょっと億劫(おっくう)がった辻番が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この種類の人間にはなかなかおっくうなもの――ところで白雲が...
中里介山 「大菩薩峠」
...目黒の兄哥」平次はおっくうそうに立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――散歩も段々おっくうになってしまった...
林芙美子 「生活」
...おっくうだわ……もう...
林芙美子 「晩菊」
...おっくうになって来る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...億劫(おっくう)そうに李聖学が長髯をひねりながらのろくさい様子で箱から下り...
火野葦平 「糞尿譚」
...村をあちこちと二三人ずつ組んで散歩をしている学生たちの白絣姿(しろがすりすがた)が私を村へ出てゆくことを億劫(おっくう)にさせていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...かえっておっくうなものにしてはいけない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ものを言うのがおっくうそうで...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...でもやっぱり乗るまでが憶劫(おっくう)になっちまうのよ...
蘭郁二郎 「睡魔」
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