...砂を敷いた平庭に数個の石を並べるだけでもその空間的モンタージュのリズムによって...
寺田寅彦 「映画芸術」
...庭はほとんど何も植わっていない平庭で...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...下は狭い平庭で柿が一本...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...広い平庭(ひらにわ)の芝生に...
徳田秋声 「爛」
...平庭(ひらにわ)の向うは...
夏目漱石 「草枕」
...庭は十坪(とつぼ)ほどの平庭で...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...造りたての平庭(ひらにわ)を見渡しながら...
夏目漱石 「明暗」
...堂の岡から平庭の方へ駆け出しながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...「身を隠せ」「はっ」ばらばらと、横に駆けた二人は、芝生の平庭に、臥牛形に寝そべっている巨石のうしろに体を潜(ひそ)めて、「あの弓小屋の裏から歩いて来る者を見ろ」「オオ、なるほど、二人連れで……」「察するところ、最前は別々であったが、あの優形の者と体の大きな男とは、同類なのに相違ない」「ウーム、或いは、そうかも知れません」「今度こそ逃がさぬように...
吉川英治 「江戸三国志」
...ふところの広い平庭である...
吉川英治 「大谷刑部」
...平庭のむしろの上に坐っていた...
吉川英治 「大谷刑部」
...私はみな土中に埋けて平庭にしてしまつた...
吉川英治 「折々の記」
...この冬は風邪(かぜ)もひかずに過したか」老臣は縁先から城の平庭(ひらにわ)を見まわし...
吉川英治 「黒田如水」
...ひろい平庭に向っている禅尼の一室へ...
吉川英治 「源頼朝」
...裏山を抱(いだ)いている約四百坪ほどの山芝の平庭(ひらにわ)を見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巨(おお)きな棗(なつめ)の樹が平庭(ひらにわ)の一方にあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...平庭の一隅に燃えている落葉の山を指さした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...散りしいて平庭の泉石の陰を綴(つづ)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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