...平らかなりえない心持ちの動くべきではないか」と尋ねてみたいとも思うが...
有島武郎 「片信」
...心のうちでは一概にうすっぺら扱いされるのに平らかでないものがあった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...溪(けい)またかく淺く平らかにならんとは...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...平らかなることを得ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ弁信の答弁ぶりに平らかではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...路平らかにして景勝漸く佳なり...
長塚節 「草津行」
...錯落(さくらく)と平らかに敷き詰めたる径(こみち)に落つる足音は...
夏目漱石 「虞美人草」
...路の片側にはやや平らかなる土地ありて...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そこは平らかで、細かい堅い砂利を敷いてあった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...平らかならぬ二人が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...明石夫人は桐壺(きりつぼ)の方が平らかに出産されるか否かで自身の運命も決まることと信じていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...一面に平らかなる低き地をアクツという...
柳田國男 「地名の研究」
...あるいは山下の緩傾斜を平らかにして...
柳田國男 「地名の研究」
...平らかな荒地の其處此處で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...富士の裾野の平らかな限りを...
吉川英治 「新書太閤記」
...水を行きわたらせる為か小さいは小さいなりに大きいは大きいなりにその次ぎから次ぎの田はすべて極めて平らかに作られてある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...流石に気持は平らかではなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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