...平べったい丸石が出ている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...直径二尺くらいのまるくて平べったいチーズを出した...
石川欣一 「比島投降記」
...コロコロと平べったい丸缶(まるかん)のようなものが転げ出て...
海野十三 「赤外線男」
...見ると今の学生の一人で、フラット・マンドリン―――と云うものでしょうか、平べったい、ちょっと日本の月琴(げっきん)のような形の楽器を小脇(こわき)にかかえて、それの調子を合わせながら針金の絃(げん)をチリチリ鳴らしているのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...平べったいたらいを頭に乗せて呼売りして歩いている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...平べったい尻尾をひらひらとうち振って校長先生をお迎えしました...
林芙美子 「ひらめの学校」
...青い木の柱に平べったい緑いろの円屋根(まるやね)をつけた四阿(あずまや)が見え...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...小さな平べったいケースを小脇に抱えて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...彼は川っぷちの平べったい石に見惚(みと)れていたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...他は汽船用(スチイマア・スタイル)といわれる平べったいやつ...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...平べったい醜悪(ぶざま)な顔に眼が窪んで...
牧逸馬 「双面獣」
...いわば同じ平べったいところで話すのがクラブの気持なのです...
宮本百合子 「幸福の建設」
...頬骨の張り出た平べったい大きな顔には...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...平べったい狐みたような顔を思いだすと...
山本周五郎 「七日七夜」
...股倉から手を出してみるといかにも名前の通りに白い、平べったい、サナダ紐(ひも)みたいなものが一寸ばかりブラブラしている...
夢野久作 「近世快人伝」
...その間に手に持っていたウイスキーの平べったい瓶を診察着のポケットに落し込んだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雄はその平べったい嘴(くちばし)で雌の頸(くび)を軽く噛(か)みながら締めつける...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...じかに床(ゆか)の上に落ちてしまうから」「あたしの胸が平べったいって...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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