...平ったいボール紙の箱に入っている...
石川欣一 「比島投降記」
...中から出て来たのは半月形(はんげつけい)の平ったい金属板だった...
海野十三 「少年探偵長」
...お皿のような形をした平ったいものになった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...どんなに精巧な機械から出て来ても此複製音は平ったい...
高村光太郎 「触覚の世界」
...静子の鼻の低い平ったい顔を見ると...
豊島与志雄 「叔父」
...平ったい竹籠から火鉢に炭をついで...
豊島与志雄 「反抗」
...平ったい指先で煙草の灰をはたきながら云った...
豊島与志雄 「人の国」
...昔の二銭銅貨くらいの平ったい団子を拵え...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...いやに平ったい国だという感じだった...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...崩れた山は、何百貫、何千貫の巨岩や、尖ったのや、平ったいのや、砂や、土などに分散して、重なり合い、鉄道線路の掘鑿に一杯になって、土止めに残された岩塊を溢れ出て、報償道路の防塞でかろうじて、食い止めていた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...削(けず)ったような平ったい胸をしている...
久生十蘭 「白雪姫」
...』扁平ったい声であった...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...平ったい石に頭をのせて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「デリ」と赤地に金文字つきの平ったい箱から巻タバコを出し...
「赤い貨車」
...割合に何でもない様に気持悪く汚れた平ったい下駄を又履いたお久美さんは...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...平ったい到ってわけのわかり切った大通りとなって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これに反して広い平ったい額は疑い深い...
夢野久作 「暗黒公使」
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