...そんな平たい物ではない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...机上を見ると小さく平たい紙の外被(がいひ)が乗っている...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ほとんど平たい砂地になるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何か平たい湿っぽい平面にいて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...森の少しうち開けた平たい所に出ました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...家の前の大きな平たい墓と...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...平たいものが見える...
夏目漱石 「それから」
...青桐の木の向うには平たい芝生の庭があつた...
南部修太郎 「病院の窓」
...やがて少し平たい道になると...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...一隻の平たい貨物船が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...全面に平たい瓦が敷き詰めてある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...小鼻の広い平たい鼻...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...きわだって鼻の平たいその男は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...藤豆のような大きな平たい莢(さや)の実が生(な)った...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...台の上にのせた平たい木箱を左右から覗きこんでいる浮山と柳子)柳子 へえ...
三好十郎 「冒した者」
...全体なら牛乳を平たい皿へ入れて一晩ばかりおいて上の凝結(かたまり)を取るのだが...
村井弦斎 「食道楽」
...平たい庭石の上に用意して在った炭俵の上にガサガサと土下座をすると...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...おちこちの水際から底の平たい鮎舟が河流を横ぎりはじめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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