例文・使い方一覧でみる「平」の意味

...平治以来、螺鈿を鏤め金銀を装ひ、時流の華奢を凝したる、馬鞍刀槍も、是唯泰平の装飾のみ...
芥川龍之介「木曾義仲論（東京府立第三中学校学友会誌）」

...平靜なる山川の景に... 平靜なる山川の景にの読み方
上田敏上田敏訳「牧羊神」

...すべて平仮名のみにて... すべて平仮名のみにての読み方
太宰治「盲人独笑」

...そこには何だか平たくなつて... そこには何だか平たくなつての読み方
田畑修一郎「医師高間房一氏」

...松平定信と親姻たり... 松平定信と親姻たりの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...先刻（さつき）まで見（み）えなかつた卯平（うへい）が何處（どこ）から歸（かへ）つて來（き）たかむつゝりとして獨（ひとり）で煙管（きせる）を噛（かん）で居（ゐ）た... 先刻まで見えなかつた卯平が何處から歸つて來たかむつゝりとして獨で煙管を噛で居たの読み方
長塚節「土」

...「實はな平次、今日石原の利助が、あの繼母のお瀧を擧げて來たんだ」「あツ、到頭やりやがつた」「お前にも心當りがあるのか」「いゝえ、繼母のお瀧が惡事をするか何うか、そんな心當りぢや御座いません...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...見てやろうか」と平次... 見てやろうか」と平次の読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...一と通り見て来るから」平次は言い捨てて... 一と通り見て来るから」平次は言い捨てての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...これは？」平次は娘と用人の顔を等分に見比べました... これは？」平次は娘と用人の顔を等分に見比べましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...それが判りさえすればいいよ」平次にそう言われると... それが判りさえすればいいよ」平次にそう言われるとの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...平次はまだいろ／＼の事を引出せさうな氣がしたのでせう... 平次はまだいろ／＼の事を引出せさうな氣がしたのでせうの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...俺はもう一度佛樣を見て置きたい」平次は何を思つたか... 俺はもう一度佛樣を見て置きたい」平次は何を思つたかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...平八郎は難波橋（なんばばし）の南詰（みなみづめ）に床几（しやうぎ）を立てさせて... 平八郎は難波橋の南詰に床几を立てさせての読み方
森鴎外「大塩平八郎」

...日本人の平均年令がぐっと上昇したといわれる今日では... 日本人の平均年令がぐっと上昇したといわれる今日ではの読み方
森下雨村「三十六年前」

...始めから信長公の不本意を御合点のうえ宇喜多との事をおすすめになられたのか」「平常の御抱負（ごほうふ）...
吉川英治「新書太閤記」

...その平内を帷幕（いばく）へ招いて... その平内を帷幕へ招いての読み方
吉川英治「新書太閤記」

...平家の門葉（もんよう）ばらに... 平家の門葉ばらにの読み方
吉川英治「親鸞」

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