...刈つた藺(ゐ)が並べて干してあつて...
田山花袋 「父の墓」
...どうしても太平洋上ならびに日本海上に若干の観測地点を必要とし...
寺田寅彦 「天災と国防」
...後者の座標系に干与しては静止していると見做される...
戸坂潤 「科学方法論」
...一息ぐっと飲み干して変に憂欝そうに口を噤んでしまった...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...物干竿の先が突っ立っていました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...今もそうであるが朝は梅干に砂糖をかけて出した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...明日から日干しの蛙だ...
直木三十五 「南国太平記」
...馬の手綱を欄干(らんかん)にしばりつけた...
中村地平 「南方郵信」
...彼は橋の欄干(らんかん)をしっかとにぎっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...これは暗闇の目じるしにするために四人の水干の襟に烏賊の腸汁(わたじる)を塗ったンです」「へへえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...死屍の顔面及び頸部に若干の腫脹...
久生十蘭 「泡沫の記」
...彼の持ちかけた若干の質問から...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...『輸入禁止』の問題に関して若干附加しようと思ったので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もう来るころと待っていて若干(いくらか)祝儀を出すとまたワッショウワッショウと温和(おとな)しく引き上げて行くがいつの祭りの時だったかお隣の大竹さんでは心付けが少ないと言うので神輿の先棒で板塀を滅茶滅茶(めちゃめちゃ)に衝き破られたことがあったのを...
水上滝太郎 「山の手の子」
...初番入の記には年次もなく干支もなかつたことを記憶する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのうちにどこかの干柿があった...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...かわいそうにお父さん蛙は鵙(もず)に捕えられて茅(かや)の刈り株に突き刺されて日干になって死んでいました...
夢野久作 「鵙征伐」
...五人の者が乾干(ひぼ)しになるんだぜ」「だから...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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