...霧がまいて来ると梅干をしゃぶり...
石川欣一 「可愛い山」
...ここを以ちてその兄八年の間に干(かわ)き萎え病み枯れき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...午後には煮て干しあげる事に当れり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...幾干(いくばく)もなくして町立病院(ちやうりつびやうゐん)に入(い)れられ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...独立独行誰の干渉をも受けずして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...柳絮飛来客末レ還鶯花寂莫夢空残十千沽得京華酒春雨闌干看二牡丹一二十六日...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...叔母は叔父の好きな取っておきの干物(ひもの)などを炙(あぶ)り...
徳田秋声 「足迹」
...この種の私的グループの若干を構成しているのではないかと思われる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...例の干物で汚い階段をこつこつ叩いている瞬間に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...菰(こも)をかぶって橋の欄干(らんかん)の下から物哀れな声を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...絞(しぼ)りの三尺と共に欄干(らんかん)に掛けて...
夏目漱石 「門」
...梅干が一升一錢だつたといふほど安かつたのに...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...塩辛い干物のように張りついてしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...日乾しのきいた干鱈(ほしだら)の枯淡な風情で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それでまだ物足らぬと見えて屋根の上から三橋の欄干(らんかん)へ綱を引いてそれに鬼灯(ほおずき)提灯を掛けて居るのもある...
正岡子規 「熊手と提灯」
...下層階級の事柄に絶えず干渉して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...怪談ときては「成田小僧」や「干物箱」のようなわけには行くまいと大笑い...
山本笑月 「明治世相百話」
...欄干からのぞいてみると...
吉川英治 「親鸞」
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