...ほとんど常軌を逸した...
芥川龍之介 「偸盗」
...十重廿重に縛(いまし)められた因習の縄を切つて自由な自己の道を歩いて行かうとする私は、因習に生きてゐる、両親やその他の人々の目からは、常軌を逸した、危険極る、道を平気で行く気違ひとしか、見えないだらう...
伊藤野枝 「日記より」
...常軌を逸した事柄ばかりです...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...妙に常軌を逸した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その外彼の常軌を逸した残忍な行為や婬蕩(いんとう)な振舞について...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...人類の脅威は精神的肉体的に常軌を逸したる者から来ると告げる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...みんな常軌を逸した病人ばかりかと思っていたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...『常軌を逸した突発的な性情』を持っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やや常軌を逸したきわめて親しみ深い活発なお人よしだったからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしていつも常軌を逸した事をして市中の人を驚かしてゐるのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...常軌を逸した大騒ぎを始めるのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...眼の前にいささか常軌を逸した光景が展開した...
久生十蘭 「黒い手帳」
...あんな常軌を逸した決心をしたのではあるまいか...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...もう一つの常軌を逸した告発については...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その祭文歌を印刷したパンフレットを民衆に頒布(はんぷ)して廻(ま)わられたのです」「……自分自身で……木魚をたたいて……」「さようさよう……ずいぶん常軌を逸したお話ですが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...キャンプにおける常軌を逸した混乱状況の主たる証拠として提供することができるように...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...こういった常軌を逸した方形の石組みの山には説明しようのない脅威と凝縮された恐怖のオーラが漂っていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...第四章しかしながら私はかくも濃厚かつ生き生きと押し寄せるoutr(常軌を逸した)な夢の数々を注意深く記録し続けた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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