...葛飾北斎の作品「常磐津島神社」は有名です...
...僕は樺太の山奧に入る時、熊よけに、汽船から借りて來た汽笛代用の喇叭(らつぱ)を吹いたが、さういふ用意がないので、僕は下手な調子で銅羅(どら)聲を張りあげ、清元やら、長唄やら、常磐津から、新内やら、都々逸やらのお浚ひをして歩いた...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...一つは両親が常磐津が好きで...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...常磐津の富山(とやま)の段を...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...義太夫とか常磐津とかいうものも...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...常磐津では松尾太夫が勤めてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...常磐津(ときわず)...
谷崎潤一郎 「幇間」
...常磐津(ときわず)の師匠に...
徳田秋声 「縮図」
...此(これ)も常磐津(ときはづ)のお師匠さんなのだ...
徳田秋聲 「絶望」
...常磐津(ときわず)の名取りで...
徳田秋声 「挿話」
...「師匠」常磐津富士春は...
直木三十五 「南国太平記」
...この時代の出語を見るに富本常磐津(とみもとときわず)の太夫(たゆう)には裃(かみしも)を着けず荒き縞(しま)の羽織を着たるものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...常磐津(ときわず)の地で...
長谷川時雨 「市川九女八」
...恰(あたか)もそれは浪花節が「ぶし」であり常磐津の邦楽家が「ずわ屋」であるが如きもので...
長谷川伸 「奇術考案業」
...自ら浮世節家元を唱えていたが、そもそも浮世節とは市井巷間(しせいこうかん)の時花(はやり)唄の中に長唄清元、常磐津、新内、時に説教節、源氏節までをアンコに採り入れ、しかもそれらがことごとく本筋に聴かし得て、初めてその名を許されるのではなかろうか...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...先日物故した常磐津松尾太夫の稽古所...
正岡容 「滝野川貧寒」
...なにしろなにがなんでも常磐津家寿太夫...
正岡容 「初看板」
...雪の夜の高座をつなぐ一と踊りあはれにやさし君が振袖美しう楽屋障子にをどる影もの云ふ影を誰とおもふや悲しくも下座の三味の音ながれくる楽屋に君と語る夜の秋つれなげに洲崎堤を語るとき君がかざしの揺れうごくとき悲しさは小雪ふる日の昼席に常磐津ぶしを君唄ふときこの吉井勇イミティションの拙詠は...
正岡容 「寄席風流」
...初めての常磐津の「廓文章」吉田屋...
山本笑月 「明治世相百話」
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