...虎船長から、じきじきの命令でさあ」といって、常日ごろ、ばかに年寄りじみたことをいうので、“お爺(じい)”と綽名(あだな)のある丸本水夫だが、すこし当惑(とうわく)の色が見える...
海野十三 「火薬船」
...常日ごろ、“巨人”という名をあたえられて畏敬(いけい)されていた彼だけに、今の有様は、なみだなしでは見られなかった...
海野十三 「火薬船」
...かれ、常日ごろ、わが家に禁斷の一部屋を設け、そこには誰も、いれなかつた...
太宰治 「人物に就いて」
...これが常日ごろ噺の稽古をしていてくれて...
正岡容 「小説 圓朝」
...「お前が常日ごろ俺のことどんなこといって歩いているか...
正岡容 「小説 圓朝」
...べら棒め、真剣真味(しんみ)に苦労してるなら、草の根を分けても、野の末、山の隅々まで、狩り立ててみろ、常日ごろにゃ、やれ飲ませてくれの、家(うち)に病人があるから助けてくれのと、そんな時ばかり、人に男泣きを見せやがってよ」「おいおいみんな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これというのも常日ごろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??