...)であるから貸本屋の常得意の隠居さんや髪結床(かみゆいどこ)の職人や世間普通の小説読者よりは広く読んでいたし...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...いつも変らぬ常得意(じやうとくい)は月末になつて...
薄田泣菫 「茶話」
...当てにしてわざわざ出向いて来て下さる常得意のお客に無駄足をさせる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼女も井谷の美容院の常得意ではあったけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...常得意の町の本屋にもカケをこしらえない...
田山花袋 「田舎教師」
...少くも二回は欠かさない常得意で...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...主として蝶々(ちょうちょう)が花を目当(めあ)てに頻々(ひんぴん)と訪問する常得意(じょうとくい)である...
牧野富太郎 「植物知識」
...僕は貸本屋の常得意であった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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