...帷子(かたびら)の裾(すそ)を月にひるがえしながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...中形(ちゅうがた)の湯帷子(ゆかた)にも...
芥川龍之介 「母」
...僞善の帷帳(とばり)...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...たちまち帷をはねあげて入ってきた者があった...
田中貢太郎 「荷花公主」
...こちらへいらっしゃいよ」年増は隻手(かたて)を放してそれで帷を捲(ま)くようにして...
田中貢太郎 「蟇の血」
...霧の帷が静かに消えていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「ローシュ・ギヨンでアンヴィル公爵夫人の寝台の帷(とばり)となっていたのも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地獄の釜の蓋のあく日がきて陰鬱な鐘の音が人を促すやうに鳴りはじめると伯母さんは気のすすまない私に花色の帷子(かたびら)をきせ...
中勘助 「銀の匙」
...マホガニの頑丈な柱が支へた寢臺は深紅色(しんくしよく)の緞子(どんす)の帷帳(カアテン)が垂れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...窓帷がひつそりと垂れたまま...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...これを葬り帷を以て衾と為す...
南方熊楠 「十二支考」
...次で山陽は帷(ゐ)を新町に下して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...洋服の外には浴帷子しか持つてゐない...
森林太郎 「身上話」
...帷幕(いばく)の将星をあつめて告げた...
吉川英治 「三国志」
...直義の帷幕(いばく)では...
吉川英治 「私本太平記」
...帷子(かたびら)五十を祝儀(はな)として贈りとどけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父勝家の帷幕(いばく)へ臨んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...暗澹(あんたん)たる夜(よ)の帷(とばり)に覆われるのも...
蘭郁二郎 「自殺」
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