...麻(あさ)の帷子(かたびら)であろう...
芥川龍之介 「運」
...帷幕の謀にはあづかるを得ずといふさま也...
大町桂月 「赤城山」
...帷(とば)りが上がって……ほかならぬ当のグルーシェンカが嫣然(えんぜん)と笑いこぼれながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は帷(とばり)を少し開いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その姿は経帷子(きょうかたびら)に包まれて彷徨(ほうこう)し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白い経帷子(きょうかたびら)を着たまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...)僭帝の帷幕(いばく)玉座...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...内儀さんが亡くなる前まで着ていたとんぼ絣の湯帷子が...
矢田津世子 「神楽坂」
...また幕府が水戸老公を帷幄(いあく)へ迎えようとする事実を考えると...
山本周五郎 「新潮記」
...帷子(かたびら)に帯の着ながしであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...赤い金襴(きんらん)の帷帳(とばり)の中から覗いている茶褐色の頭蓋骨を仰ぎながら...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...帷子(かたびら)を着て団扇とり二階の屋根の物干に街の灯を見るおもしろさ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...信玄のいる帷幕には...
吉川英治 「上杉謙信」
...その信忠の帷幕(いばく)にある諸大将はみな秀吉を見るにまだ一個の「成り上がり者」を以てし「あの猿が」を口癖に出す先輩たちであった...
吉川英治 「黒田如水」
...帷幕に持つ謀士勇将の数も...
吉川英治 「三国志」
...帷幕(いばく)の人々も何となく意気があがらない態だった...
吉川英治 「三国志」
...帷幕(いばく)のうちの光秀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...この舅を帷幕(いばく)に持って...
吉川英治 「源頼朝」
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