...白帷子(しろかたびら)の裾(すそ)を空に...
泉鏡花 「怨霊借用」
...私はさっと寝台の背後(うしろ)の帷(とばり)を引きあけた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...経帷子(きょうかたびら)に数珠(じゅず)を手にした死装束の母が...
橘外男 「仁王門」
...お湯を使わせて経帷子(きょうかたびら)に着換えさせて……湯灌(ゆかん)ということを...
橘外男 「仁王門」
...入口の青い帷(かあてん)を開けて入って来る客に注意したりした...
田中貢太郎 「水魔」
...緞子の帷が二つに割れてする/\と肩をすべって背後で一つになって了うと...
谷崎潤一郎 「少年」
...窓帷は引かれて、夏の午後のきびしい日ざしは、臆病な、怯やかされてゐるやうな器具類を一々檢査したり、龜裂の入つた鏡の中を不器用さうにうろつきつてゐた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...思ひ出の帷のなかでは...
牧野信一 「蛍」
...白いモスリンの帷(とばり)がかかっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...重たい濃紅色の帷(とばり)がかかっていたからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...経帷子(きょうかたびら)にくるまって墓の中から出て来る御先祖さまを見たり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その帷幄(いあく)の士たる藤田彪(東湖)...
山本周五郎 「新潮記」
...たちまち帷幕(いばく)に将星を集め...
吉川英治 「三国志」
...帷幄(いあく)としていることだった...
吉川英治 「私本太平記」
...駿河の大輔(たゆう)殿が帷幕(いばく)に迫り...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉さまの帷幕(いばく)に参じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...主人の久右衛門安政の帷中(いちゅう)にあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...大理石の経帷子(きょうかたびら)きこんで昨夜晩(おそ)く神戸へ行ったぞ...
吉行エイスケ 「飛行機から墜ちるまで」
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