...帰途につく前にお土産を買ってこよう...
...旅行先の思い出を胸に帰途に着いた...
...帰途の荷物が多いので、タクシーを呼んで帰ります...
...帰途の途中で友達に会って、一緒に食事をした...
...会議が終わったので、帰途につく前に報告書を仕上げた...
...帰途(かへりしな)に買つて来た――一円某(なにがし)の安物ではあるが――白地の荒い染の反物を裁つて...
石川啄木 「鳥影」
...庭田たちは宿泊をすすめられるのを辞して帰途についた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...帰途(かへり)の都合からそのなかの一人と途連(みちづれ)になるやうな事があると...
薄田泣菫 「茶話」
...或る晩、私とふたりで、その喫茶店へ行き、コーヒー一ぱい飲んで、やっぱり旗色がわるく、そのまま、すっと帰って、その帰途、兄は、花屋へ寄ってカーネーションと薔薇(ばら)とを組合せた十円ちかくの大きな花束をこしらえさせ、それを抱えて花屋から出て、何だかもじもじしていましたので、私には兄の気持が全部わかり、身を躍らしてその花束をひったくり脱兎(だっと)の如くいま来た道を駈け戻り喫茶店の扉かげに、ついと隠れて、あの子を呼びました...
太宰治 「兄たち」
...小串へ行つて、買物をする、財布を調べて、考へ考へ、あれこれと買つた、茶碗、大根おろし、急須、そして大根三本、茶一袋、――合計金四十三銭也、帰途、お腹が空いたので、三ツ角の茶店で柏餅を食べる、五つで五銭...
種田山頭火 「行乞記」
...散歩、――新国道を嘉川まで、釈迦寺拝登、御開扉会、帰途は山越、白い花をつけた雑木がよかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...澄太君へ送るべき原稿を書きあげてポストへ、帰途、W店に寄ると、Tといふのんべいさんがゐる、いつしよに飲む、飲むより酔ふた、酔うたけれど乱れなかつた...
種田山頭火 「旅日記」
...帰途についた時はもう暮れ方であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...学校からの帰途には...
田山花袋 「田舎教師」
...帰途についたのはもう四時を過ぎておった...
田山花袋 「田舎教師」
...帰途羅漢寺を訪ひ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...帰途雨...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...帰途をともにする瀬谷老人と二人で...
林芙美子 「浮雲」
...新之助を見舞に行っての帰途...
火野葦平 「花と龍」
...その散歩の間、ドロシイは絶えずはしゃいでいたが、その帰途、突然一つの小さな崖(がけ)の上へよじのぼってしまった...
堀辰雄 「恢復期」
...夜半青山の御大葬式場から退出しての帰途...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...胸も悲しみにふさがらせたまま帰途についた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帰途(かえり)を案じていた作左衛門夫婦は...
吉川英治 「剣難女難」
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