...予は殆(ほとんど)帰趣(きしゆ)を失ひたるかの感に打たれたり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...遂に其帰趣を同くせずンばあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...現代日本の思潮に帰趣(きしゆ)を知らしめる事が出来るならば...
芥川龍之介 「手巾」
...一旦豁然(かつぜん)として万象の帰趣を悟るというごとき...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...人生の帰趣とか目的とかいうものが果してあるのだろう乎...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そこに人生究極の帰趣を認めなければならないのだと信ずるほどに徹底した科学者になり得ない不幸な懐疑者である...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...「トルストイは人生の帰趣を決めてしまおうとした...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...大体の帰趣において重複を免れない...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...そうしてこの帰趣(きしゅ)なくしては...
柳宗悦 「工藝の道」
...「無念」が往くべき吾々の帰趣(きしゅ)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...その帰趣は「渋さ」なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...民藝の帰趣はこの境地に到る事です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...前者はついに人間の帰趣を示さぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
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