...「帰心する」:心が落ち着いて、本来の自分の居場所に戻りたいと思う気持ち...
...「帰心を促す」:相手の気持ちが浮かないときに、元気づけたり、心を落ち着かせたりする...
...「帰心先」:人が落ち着く場所や、人が本来居るべきとされる場所...
...「帰心する私たちの場所」:落ち着く場所や生まれ育った場所に帰ることによって、自分自身を見つめ直して成長することができること...
...悠々として帰心の清興を乱す無く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...俄(にわか)に矢のような帰心に襲われたのだった...
海野十三 「火葬国風景」
...それでなくても帰心矢の如(ごと)くであった彼女は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...帰心が水の湧くやうにおこる...
種田山頭火 「行乞記」
...帰心で、胸が一杯である...
外村繁 「澪標」
...お見舞に上ろうものを」お浜の附け加えたる言葉は竜之助の帰心(きしん)を嗾(そそ)るように聞えたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...帰心(きしん)矢の如きものあるべきは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この帰心のために田山白雲の心が傷みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛魚は赤蜻蛉ほど浪越すと云ふ話など疾く語らまし印度洋の所見であるが、帰心箭の如く、頭の中は子供のことで一杯だつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...――そう聞くともう帰心は油をそそがれた火のようなものだった...
山本周五郎 「お美津簪」
...正吉は更に更に帰心を唆(そそ)られたのである...
山本周五郎 「お美津簪」
...帰心を唆(そそ)るつもりだろうか...
山本周五郎 「はたし状」
...序(ついで)にサゴヤ佐五郎の事も忘れてしまって文字通り帰心矢の如く福岡に着いた...
夢野久作 「斬られたさに」
...帰心しきりに起ることがある...
横光利一 「夜の靴」
...はや帰心ひたぶるな高氏だった...
吉川英治 「私本太平記」
...帰心の的(まと)であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...帰心に駆(か)られているが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...すでに帰心の色あり...
吉川英治 「随筆 新平家」
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