...島原での咎(とが)は帰参が叶ったという勢いでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び帰参(きさん)して考え出した...
夏目漱石 「草枕」
...砲術で帰参などは以(もっ)ての外...
野村胡堂 「江戸の火術」
...運悪く幾年待っても帰参叶(かな)わず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主家帰参のために盗み溜めたのも三千両...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...再度帰参の取なし方を頼みこんだのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...五月十一日 着到和泉党 百四十六人金剛寺僧 九人散所衆 四十五人十三日深夜備前国ヨリ帰参ノ衆島々ノ海上衆合セテ二百二十人十四日吉野郷士...
吉川英治 「私本太平記」
...「帰参のしるしぞ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...伊那丸(いなまる)を味方につけ、甲駿(こうすん)へ根を張らんとしてながらくでていた八風斎(はっぷうさい)、それが不首尾(ふしゅび)で、帰参後も、めッたに顔をみせぬと思うていたら、すでに、秀吉袋攻めの奇陣を策(さく)しておったのか、どれ、一見(けん)いたそう」と、勝家(かついえ)はことごとくきげんをなおして、徳山則秀(とくやまのりひで)の取りだした書類や図面に目をとおし、また時折にはなにか小声でヒソヒソと密謀(みつぼう)をささやいていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...正信の帰参以来、彼と家康とは、よく主従二人きりで、こうして地味に、話すことをただ楽しむ如く話していることがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...前田家へ帰参はかなうまいかと...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝廷への帰参をとりなしてもらおうというお腹なのでしょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...又御帰参がかなわぬ迄も...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...「おれたちが仕官したり帰参するのが気にいらないのか」とひがんでいう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お船手へ帰参のなるように運動をしてくれぬか」というのが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...父の丹左も、ようやく元の姫路城へ、帰参かなって、この春からは、以前のとおり池田家の藩士...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父の丹左が城下に帰参したばかりでもあるし――元来うるさい山郷士の一族などと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五年後には帰参させて...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索