...小太郎に討たれて、二人で抱き合って死ぬか、小太郎を討って、帰参して、二人の恋を完うするか...
直木三十五 「南国太平記」
...帰参を許されたものの...
直木三十五 「南国太平記」
...御帰参の時を待つか...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがまた形式に流れて腐敗するとまた利己主義に帰参する...
夏目漱石 「三四郎」
...主家帰参のために盗み溜めたのも三千両...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主家帰参のために入要な三千両を盗み溜め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗に客の帰参を促したのであるが...
牧野信一 「趣味に関して」
...それがしばらくしてから帰参して側者頭(そばものがしら)になっていたのである...
森鴎外 「阿部一族」
...三斎公その時死罪を顧みずして帰参候は殊勝なりと仰せられ候て...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...その三十七阿部家への帰参が(かな)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...阿部家への帰参は当時内約のみであって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...帰参の斡旋方(あっせんかた)を...
吉川英治 「三国志」
...「ござります――それは裾野(すその)よりご帰参の上部(かんべ)どのが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...恩賞の帰参のと、吉運に酔っている貴公たちを見るといっそう後が思いやられる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...父の丹左が城下に帰参したばかりでもあるし――元来うるさい山郷士の一族などと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五年後には帰参させて...
吉川英治 「無宿人国記」
...したがって帰参のころには一向宗の熱は醒(さ)めていたと推測するほかはない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...家康の許へ帰参したのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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