...帰り路にカロラインは私たち二人の変わり果てた態度にすぐ気がついて訝(いぶか)りだした...
有島武郎 「フランセスの顔」
...僕は最初の一日を、今日から自分のものになった椅子の上にのびのび腰を下し、さて何を研究したものかと考え始めたが、一向に纏(まとま)りはつかず、考えれば考えるほど、今日の帰り路は、どう取って、定刻までに信濃町まで出たものかと、そればかりが気になりだした...
海野十三 「階段」
...帰り路は山越しに熱海(あたみ)に出た...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...帰り路の心配もあるであろうから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...いつか道平を診察しての帰り路で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...帰り路には牛と鵞鳥が待ちかまへてるし...
中勘助 「銀の匙」
...身延へお参詣をすましてその帰り路なんでございます」「冗談(じょうだん)じゃねえ」「へへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...帰り路にちょっと寄って...
夏目漱石 「草枕」
...しかし帰り路に、その快よく別れる前の不愉快さも考えた...
夏目漱石 「行人」
...その帰り路に宜道は...
夏目漱石 「門」
...俺(あっし)にはどうも呑込めねえが」神田への帰り路...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その帰り路...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私達は帰り路についた...
牧野信一 「或る日の運動」
...一晩だけこの帰り路だけで好いんだから...
牧野信一 「鬼の門」
...(発火演習の帰り路などには...
牧野信一 「蝉」
...また来る時に――」「また来る?」「だつて馬を返しに来なければ――」此方もお午への帰り路なんだから関はないと人の好い山番が好意を示した...
牧野信一 「山を越えて」
...昔の歌のように帰り路(みち)に頭がぼうとしてしまう気がするのですよ」薫(かおる)が幾度も歎息(たんそく)をもらしている時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そよとも波のない暗い海を帰り路(みち)についている……「オヤ」斧四郎に...
吉川英治 「松のや露八」
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