...津藤が厠(かはや)へ行つた帰りしなに何気なく廊下を通ると...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...と逃出すがごとく帰りしなに...
泉鏡花 「婦系図」
...するとお前その支那人(チャン)を介抱して送り届けて帰りしなに...
泉鏡花 「海城発電」
...吉兵エさんも帰りしなには...
伊藤左千夫 「姪子」
...帰りしなに握手をした...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...帰りしなにふいと...
太宰治 「花吹雪」
...帰りしなに固パンのところに立寄って...
太宰治 「パンドラの匣」
...――帰りしなに光子さんは私の足袋穿(は)いて行きなさったのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そいから帰りしなに三人で鶴屋食堂い行ったり...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...思い出すことといってはただ、酒を飲むに随って、彼の額が益々蒼白く澄んでゆくような感じだったのと、帰りしなに、母へ眼病の妙薬とかいう薬草を置いていったのと、虫眼鏡で私と暫く遊んでくれたのだけである...
豊島与志雄 「黒点」
...緋(ひ)の板〆縮緬(いたじめぢりめん)に鶯(うぐいす)色の繻子(しゅす)の昼夜帯(はらあわせ)を、ぬき衣紋(えもん)の背中にお太鼓に結んで、反(そ)った唐人髷(とうじんまげ)に結ってきたが、帰りしなには、差櫛(くし)や珊瑚珠(たま)のついた鼈甲(べっこう)の簪を懐紙につつんで帯の間へ大事そうにしまいこみ、褄(つま)さきを帯止めにはさんで、お尻(しり)をはしょった...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...あとで八百屋に聞くと、十二文という大根を姫言葉でまくしたてて二文負けさせ、帰りしなに、棚にあるオロヌキを、ひょいと一とつまみ取って帰ったということである...
久生十蘭 「奥の海」
...帰りしなによって行こうかと思ったらあのいやな人ったらわざわざ土間に下りて見てるんですもの駄目だったのよ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...三一日に泊った翌日帰りしなになって...
宮本百合子 「九月の或る日」
...帰りしなに、お世辞のように黒瀬はそういったが、ぼくはうれしがる気にもなれなかった...
山川方夫 「お守り」
...舞台の宴会場から帰りしなに...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...帰りしなに、正成から、或ることづてをうけていた正季は、城内へはいるとすぐ、妹の卯木(うつぎ)の良人、服部治郎左衛門元成を、武者溜りからよびだして、「なにかは知らぬが、兄上がお待ちしておいでになる...
吉川英治 「私本太平記」
...ところで俺が帰りしなに...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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