...その原因を狐狸(こり)や天狗(てんぐ)に帰するが...
井上円了 「おばけの正体」
...それから妾は静枝の対等の地位や静枝を帰すときに頒(わ)け与えたいと思う金のことでも気を使いすぎた...
海野十三 「三人の双生児」
...人道の帰するところはすべてこれ天命の帰するところ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...季節の現れが日本ほど顕著でなかったというのに帰すると思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...それを僕のセンチに帰するのは好くない...
太宰治 「虚構の春」
...(死をみること帰するが如し)ヨセヤイ...
田中英光 「さようなら」
...私はその一つから私の神に帰する完全性のうちの或る一つの観念を...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...不用に帰すれば一般に消耗して行くものではあるが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...或いは略々同じことに帰するが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...継続した存在つまり同一性を事物に帰するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一つの社会的価値に帰することはできる...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...(中略)又仏家(ぶっか)に漠然(まくねん)に帰すると云ふことあり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...心を鬼にして叱ッて帰すのが...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろ、表面では、「帰するところ、直義の責任だ、わしの不覚だ...
吉川英治 「私本太平記」
...弦之丞を無事に江戸へ帰すのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...二人を帰すと、羅門は、その晩、江戸へ帰る予定を更(か)えて、急に、手紙を書いて江戸表へ早飛脚(はや)を立たせ、べつに、宿をとって、翌日、江の島へ引っ返した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ために外国穀物輸入のために無に帰する穀物の利潤及び地代に等しいほどである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...『外国穀物輸入のために無に帰する穀物の利潤及び地代に等しいほどに...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??