...やがて可(い)い時分に帰すが可い...
泉鏡花 「歌行燈」
...君にも船を国へ帰す手伝いをして貰わなきゃならないしね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...然るに遅く見える客を空しく帰すは如何にも惜しいと考えて少しでも余分に作るのが人情の常であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...李汾は女を帰すのが厭であるから...
田中貢太郎 「豕」
...という仮定に帰すると云わざるを得ないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...哲学のレーニン的段階と云われるものはその認識論としての自覚に帰すると云っていいのだが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...或る同一性に帰する関係を発見することである...
戸坂潤 「読書法」
...彼等は遂に再び政友会に復帰するか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...王自身に帰すべきものがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...案外はっきりした機構に帰することが出来て...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...変化の最初と最後で異なる事物に帰するのをためらうことは確かである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...千言万語の教訓は水泡に帰す可きのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...久々に来たものに何も持たせず帰すのもどうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...(中略)又仏家(ぶっか)に漠然(まくねん)に帰すると云ふことあり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...むしろ念力(ねんりき)の分散に帰することはわかっているはずで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...一人も生かして帰すな」とばかり...
吉川英治 「三国志」
...正行と共に河内へ帰すべきを...
吉川英治 「私本太平記」
...しかもかかる利潤は一時的であってまもなく再びその通常の地位に復帰するか...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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