...帯皮を取り上げて剣をつると...
有島武郎 「或る女」
...その緩んだ帯皮から...
海野十三 「三重宙返りの記」
...帯皮にさしてる二梃(にちょう)のピストルがボタンをはずした上衣の下に見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この帯皮も気に入りましたよ...
林芙美子 「浮雲」
...まるで延ばした帯皮のように...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼が盗んだ月を入れて帯皮の脇に釣つてゐた胴籃が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...珍らしい宝石入りの長劔(サーベル)を釣つた帯皮を直しながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...姉さあの帯皮だ...
平出修 「夜烏」
...」かう云つてぐるぐる巻にしておいた帯皮を長々とひろげて...
平出修 「夜烏」
...山刀とピストルの鞘のついた帯皮をしめた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...ズボンのポケットからズボン締めの帯皮へ時計の鎖をかけ渡したりしてゐる気取つた風が少なからず私の目を引いた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...エナメル皮に銀金具の帯皮で露西亜(ロシア)人のように締めて...
夢野久作 「暗黒公使」
...朽葉色(くちばいろ)の田螺頭巾(たにしずきん)をかぶり、それより色の黒い頬のコケに、長いもみ上げをばさらと散らし、虱(しらみ)もいそうな破れ袍(ごろも)をおかしげに着て、皮帯皮靴、大股ひらいて、拳(こぶし)を天に振っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「ウーム、要(い)りもしない物を出させて、わざとここで時刻をつぶしているな」彼が、袖暖簾(そでのれん)のかげに身をすくめて、出て来るのを待っているのも知らずに、女はやがて、頭巾に顔をくるんで、「では明日にでも、それと、あの帯皮を、届けてくださいましね」と、腰を上げた気ぶり...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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