...更に又師宣(もろのぶ)を生んだ元禄の人情を曲尽(きよくじん)してゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...今でも憶起(おもいおこ)すと師宣(もろのぶ)の絵にありそうな二人の姿を眼前に彷彿する...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...師宣(もろのぶ)や祐信(すけのぶ)などの絵に往々故意に手指を隠しているような構図のあるのを私は全く偶然とは思わない...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...師宣(もろのぶ)...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の板画及(および)書籍挿画(さしえ)に因りて漸次に熟練し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...遠くは菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の『狂歌旅枕(たびまくら)』...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その濫觴は浮世絵板画の祖ともいふべき菱川師宣(ひしかわもろのぶ)なるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...専(もっぱ)ら師宣の門人古山師重(ふるやまもろしげ)を中間(ちゅうかん)にして菱川派の筆法を学びたる時代の制作を窺(うかが)ふ一例とするに足ればなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これがために元禄時代菱川師宣の盛時に流行したりし墨摺(すみずり)絵本類の板刻は享保(きょうほう)に至りて大(おおい)に廃(すた)れたりといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...清長は浮世絵発達の歴史上その創始者なる菱川師宣(ひしかわもろのぶ)また錦絵の発明者なる中興の祖鈴木春信(すずきはるのぶ)と並びてこれらの三大時期を区別せしむべき最も重要なる地位を占む...
永井荷風 「江戸芸術論」
...役者絵は此(かく)の如く菱川師宣より国貞国芳及びその門葉(もんよう)の小画工に至るまで江戸二百余年を通じて連続したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余いまだその書を見る事能(あた)はずといへども天和(てんな)年間菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が絵本『狂歌旅枕(きょうかたびまくら)』といふものありといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...近世浮世絵の大宗匠菱川師宣(ひしかわもろのぶ)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと浮世絵のほうでは又平から師宣...
正岡容 「我が圓朝研究」
...菱川師宣(ひしかわもろのぶ)という...
山本周五郎 「山彦乙女」
...師宣や鳥居派初期の古板絵入本など...
山本笑月 「明治世相百話」
...これを一枚の師宣として見るだんになると...
吉川英治 「江戸三国志」
...学者として中江藤樹、熊沢蕃山、伊藤仁斎、文芸家として西鶴、芭蕉、近松、画家として光琳、師宣、舞台芸術家として竹本義太夫、初代団十郎、数学者として関孝和などの名を挙げただけでも、その壮観は察することが出来る...
和辻哲郎 「鎖国」
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