...それに五月一日からの京都市主催の綜合展の出品画――長いこと帝展をやすんでおりますから...
上村松園 「女の話・花の話」
...毎年のことですが帝展前になりますと草稿を持って何人も何人もの先生の処に見て貰って廻わる若い人の話を聞きますが...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...帝展に入選するために都合がいいとか...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...私は帝展に「月蝕(げっしょく)の宵」を出そうとかかった時...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...帝展に御不沙汰をしております私なども...
上村松園 「虹と感興」
...帝展の方も大分出品しなかったので今年は思い立って……それも近頃取りかかったばかりで明日辺りから墨を当てようかというところなのです...
上村松園 「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」
...元来椿岳というような旋毛曲(つむじまが)りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を貰(もら)うというは少し滑稽(こっけい)の感があるが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...非常な勉強家で帝展へ三度出品して三度入選しました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...本年の帝展出品製作も盛夏の頃より夜業に彫刻して首尾よく入選しました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...曾(かつ)て帝展に出品されたのがその木像である...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...それで帝展の彫刻から受取るものの総和はむしろやはり一種の怪奇の感だけである...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...その日本画の展覧市場の代表的なものが帝展とその背景の帝国美術院なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...院展其の他を含んで拡大された新帝展を承認しない限り...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...当人だって、そう思えばこそ提出したので、帝展や院展、二科の出品などでも多少はそうかも知れないが、大体を瀬踏みをしてからでないと、学位論文はウッカリ出せないものである...
戸坂潤 「社会時評」
...毎年帝展へ二三枚は絵を運ぶのであったが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...本格的な仕事だつてやらうと思へば帝展や二科の若いやつ等になんて負けやしないんだけどな――一応生活を派手に構へた後でなけりや……」そして...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...帝展出品が一代の念願であつた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...今からもう足かけ三年前の帝展に出ていた水彩です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索