...不純な動機から來る混入物の醜さを償ふに足ることを希望するばかりだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僕は唯その同感が根本的なことを希望するばかりである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...同様の努力を以て野獣を調馴することに努めるような時代の来らんことを希望するといっている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この絶東の文明を開発してその富を増進することを希望するのである...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...初めこれを過重視したちまちにしてこれを捨て去るごとき人のなるべく少なからんことを希望するのあまり...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...最後に私は宇都野さんの歌集が近き将来に世に現われる事を希望する...
寺田寅彦 「宇都野さんの歌」
...正常な再婚を希望する意も含まれていた...
豊島与志雄 「庶民生活」
...今ごろの中学生や高等学校の生徒が、原子学をやりたい、と希望するのも、この人真似根性じゃないかね?若い人はもっと途方もない夢をもつべきではあるまいか? 一般の人がそんなことはとてもできないと思いこんでいるようなことを...
永井隆 「この子を残して」
...笑納され度希望する次第である...
中原中也 「詩壇への抱負」
...本格的な研究と調査とをされることを希望する...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...あたかも私の位置が父の希望する通り東京にあったように話した...
夏目漱石 「こころ」
...またある人は意志を多く働かし得る意識の連続を希望する結果百姓になったり...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それほどあなた方の希望するような面白い講演は...
夏目漱石 「私の個人主義」
...充分を希望するはとても六(むつ)ヶしきことなれば...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...「自分が希望するのは...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...良人として妻に希望する文化上の要求と労働の求める体力...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...進行せんことを希望する差当(さしあた)りの理由である...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...親も子も熱心にセミナリヨへの入学を希望するようになっていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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