...大抵は伝馬(てんま)に帆木綿(ほもめん)の天井を張って...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...わが帆木綿の上なる穉子をゆすぶる傍にて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...帆木綿(ほもめん)の幕(まく)の下(した)に...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...背後(うしろ)に山を負うて帆木綿(ほもめん)の幕屋...
中里介山 「大菩薩峠」
...帆木綿(ほもめん)のようなものを白く渡して...
夏目漱石 「坑夫」
...それから例の帆木綿(ほもめん)にくるまって...
夏目漱石 「坑夫」
...そうかと思うと白の帆木綿(ほもめん)に黒い縁(ふち)をとって胸の真中に花文字を...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...帆木綿(ほもめん)の袋の方は流れた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一人は白き帆木綿(ほもめん)のかばんをこわきにかい込み...
三宅花圃 「藪の鶯」
...隣の間とのへだてには唯帆木綿(ほもめん)の幌(とばり)あるのみ...
森鴎外 「うたかたの記」
...右左に帆木綿(ほもめん)のとばりあり...
森鴎外 「みちの記」
...帆木綿(ほもめん)にてもよからん...
森鴎外 「みちの記」
...白の帆木綿へ当時書道の大家に...
山本笑月 「明治世相百話」
...上下の甲板(かふばん)に張られし帆木綿(ほもめん)の幕取り去られ候(さふら)へば少しくむし暑さも直り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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