...訪問者が来たときに、お茶とともにお菓子を「布置」する...
...家具を「布置」するときには、空間のバランスを考慮する必要がある...
...結婚式場において、花嫁の衣装の「布置」が整えられていた...
...看板を「布置」して、店の宣伝を行う...
...パーティーの飾り付けを「布置」するために、一緒に集まって作業をする...
...布置(ふち)も雄大を尽していれば...
芥川龍之介 「秋山図」
...全篇の布置は善きか惡きか...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...布置の比例等に微妙な神経がはたらいて来て紙は一個のカムバスとなつた...
高村光太郎 「智恵子の紙絵」
...木や石の布置をいろ/\に工夫して見たりしている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ただ単にもろもろの器官の或る一定の布置...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...出来上った図式か布置のようなものを普通考えたがる...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...文句中の言葉の布置を極端に重んじているらしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...路地の貧家等は皆模様風なる布置(ふち)構図の中(うち)自(おのずか)ら可憐(かれん)の情趣を感ぜしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...かくて不折君は余に向ひて詳(つまびらか)にこの画の結構(けっこう)布置(ふち)を説きこれだけの画に統一ありて少しも抜目(ぬけめ)なき処さすがに日本一の腕前なりとて説明詳細なりき...
正岡子規 「墨汁一滴」
...石も樹も格式通りに布置されてサビの附いた庭が...
三好十郎 「好日」
...小さい雲のロンドが幾組か巧みな布置に漂ひ流れてゐる...
三好達治 「測量船拾遺」
...布置に意を用ゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分の布置(ふち)や考えとくいちがってむりな戦をあえてしてきた手際のまずさに思いいたらずにいられなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...武敏は笑って――「布置(ふち)は今朝から武敏の胸には描けている...
吉川英治 「私本太平記」
...兵馬、柵門、営舎の布置は、上へ行くほど堅密(けんみつ)になる...
吉川英治 「新書太閤記」
...まことに布置(ふち)や祖述(そじゅつ)の首尾も体(たい)を成しておりません...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いろいろな像の布置もなかなか巧みである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...これほどの幕舎がかくも整然と布置されていることは...
和辻哲郎 「鎖国」
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