例文・使い方一覧でみる「市」の意味

...香椎（かしい）の山奥で作ったと云う水密桃だの梨だの葡萄だのを市場――筆者の父は青物果実問屋の親爺であった――へ持って来られていたのをよく知っている... 香椎の山奥で作ったと云う水密桃だの梨だの葡萄だのを市場――筆者の父は青物果実問屋の親爺であった――へ持って来られていたのをよく知っているの読み方
青柳喜兵衛「夢の如く出現した彼」

...爲替相場（かはせさうば）の騰貴（とうき）にも拘（かゝは）らず糸價（しか）却（かへつ）て騰貴（とうき）し賣行（うれゆき）又（また）良好（りやうかう）なりしに米國證劵市場（べいこくしようけんしぢやう）の不安定（ふあんてい）の爲（た）め糸價（しか）下落（げらく）したるは我國（わがくに）生糸貿易（きいとぼうえき）の爲（た）め非常（ひじやう）に遺憾（ゐかん）とする處（ところ）である... 爲替相場の騰貴にも拘らず糸價却て騰貴し賣行又良好なりしに米國證劵市場の不安定の爲め糸價下落したるは我國生糸貿易の爲め非常に遺憾とする處であるの読み方
井上準之助「金解禁前後の經濟事情」

...海底に都市をつくるなんて... 海底に都市をつくるなんての読み方
海野十三「海底都市」

...東京市内で六ヶ所の坑道入口（こうどういりぐち）が設けられてあった... 東京市内で六ヶ所の坑道入口が設けられてあったの読み方
海野十三「空襲葬送曲」

...途中引返して市中彷徨... 途中引返して市中彷徨の読み方
種田山頭火「旅日記」

...こゝに居住する市民の年々野卑暴戻となるは當然の事であらう... こゝに居住する市民の年々野卑暴戻となるは當然の事であらうの読み方
永井荷風「十年振」

...竹の市の全貌が次第に判然（はっきり）して来ます... 竹の市の全貌が次第に判然して来ますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...この種の閑人倶楽部が市中の至る所に設備されてるのは... この種の閑人倶楽部が市中の至る所に設備されてるのはの読み方
萩原朔太郎「喫茶店にて」

...次々と妹弟（きょうだい）が生まれたので、忘れられてしまったのか、とにかく、露の夜ごろ、虫の音のよいころではあるが、あいにく、武蔵野生まれでも、草の中でも、木の下でも生まれず、いたって平凡に、市中の、ある家の蔵座敷で生をうけた... 次々と妹弟が生まれたので、忘れられてしまったのか、とにかく、露の夜ごろ、虫の音のよいころではあるが、あいにく、武蔵野生まれでも、草の中でも、木の下でも生まれず、いたって平凡に、市中の、ある家の蔵座敷で生をうけたの読み方
長谷川時雨「渡りきらぬ橋」

...そういったところさ」市村の言いかたに... そういったところさ」市村の言いかたにの読み方
久生十蘭「ノア」

...市場の救世主として振る舞う... 市場の救世主として振る舞うの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「バブル崩壊」

...日頃は市井的の小感情のみに動かされて夢に似たものさへもあまり抱いたことのない私が...
牧野信一「鱗雲」

...より不完全な市民の子供を殺し... より不完全な市民の子供を殺しの読み方
トマス・ロバト・マルサス　Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳「人口論」

...市民全体をゆるした... 市民全体をゆるしたの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...菅原孫市がとうとう町長に費消金をはらってもらったという評判だった...
矢田津世子「凍雲」

...Ｒ市の某病院の炊事夫をつとめている事が... Ｒ市の某病院の炊事夫をつとめている事がの読み方
夢野久作「Ｓ岬西洋婦人絞殺事件」

...獣のように市中を引（ひ）き摺（ず）り廻された... 獣のように市中を引き摺り廻されたの読み方
横光利一「上海」

...そういう市民の心理状態を彼は観察していたのである... そういう市民の心理状態を彼は観察していたのであるの読み方
和辻哲郎「鎖国」

「市」の読みかた

「市」の書き方・書き順

いろんなフォントで「市」