...巷間には噂がある...
...巷間には情報が錯綜している...
...巷間の意見が二分されている...
...巷間で話題の映画を観た...
...巷間の風習を学ぶ...
...博士の発明になる驚異(きょうい)兵器を融通(ゆうずう)されたる結果であろうという巷間(こうかん)の評判ですが...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...私はそういう巷間の説をここでただ受け売りしたまでです」「そうか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...このような巷間(こうかん)無名の民衆たちが...
太宰治 「パンドラの匣」
...来春は三度目の入賞を得るであろうという巷間もっぱらの噂なのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...或いは、仮に夫が同じテーゼに終っても、巷間の常識と、哲学的に綿密な理論による結論とを、まるで同一視するのはひどく乱暴ではないかと云われるだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...巷間に横たわるものが民衆ということである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...巷間(こうかん)の伝説に従えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい気になっている巷間の戯作者どもをあっと言わせて狼狽させ...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...その頃巷間の噂となりし小名木川の首無し事件を演じたりけり...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...いつも巷間に準備される...
柳宗悦 「雑器の美」
...第一席 天一坊は大逆犯人のこと並びに諸説巷間を賑わすこと徳川八代将軍吉宗の時代に...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...しきりと彼の名声は巷間に伝えられておる...
吉川英治 「三国志」
...巷間に伝わっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...――いっそ父の皇(きみ)がうらめしい――といわれたという流布(るふ)が巷間におこなわれたとしても奇異ではない...
吉川英治 「私本太平記」
...巷間(こうかん)の伝えるところでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...巷間に絶無とはいわないが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...こういう話さえ巷間(こうかん)に伝わっている――或る時...
吉川英治 「宮本武蔵」
...諸侯の肚(はら)を打診したという――奇怪なうわささえ巷間(こうかん)に洩れていた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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