...自己の悲痛と孤獨とを強烈に感じたことはない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...七日、己亥、甚雨洪水...
太宰治 「右大臣実朝」
...左もなくば(or)何時か己れの所行を耻づる事があらう(might be ashamed of his conduct)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...の方から滋養物を己に戻してくれる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...すべて利己心のみに過ぎないところのものは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなふうに、自己弁解をして、三階の廊下を歩んで行くと、行手で、ふっと人の足音がしたものですから、兵馬は戸袋の隅に身をもたせかけて窺(うかが)いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰に憚(はばか)ることもない己(おの)が独自の世界の中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...自己存在の経過が...
夏目漱石 「それから」
...それは自己自身を表現する実在...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...もし「意能」と書いてあれば「己」の意味である...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...それ故絶對者は自己の外に何ものかを有せねばならぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...そこで己は金(かね)が前より好(すき)になった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己達も早く逃げないと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己の目が見送っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...11245己のしただけの事を見渡し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...此時己は意外の事を感じた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...また破壊のただなかに己れの血路をひらくを楽しみつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...己れの腕を侮られたかにむっとしたので...
吉川英治 「剣難女難」
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