...見ても差支えない...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...心のままにして差支えない...
泉鏡花 「海神別荘」
...お差支えなかったら彼方(あちら)でお茶でも差上げたいと存じますが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この際自粛して催すのなら差支えないであろうと云う者が出て来...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人生の現実といっても差支えない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...差支えが出来た旨を断り...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...交通が自由ならば朝鮮海峡でも差支えないが...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...「何かお差支えがあれば...
豊島与志雄 「白血球」
...こう長く待っていては用事が差支える...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...差支えはねえようなものだが……」道庵先生はハタと当惑しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...科学は無関心でいてちっとも差支えない...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...利子を舐め舐め生きてる分には差支えない...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...もう打明けても差支えないと思うが...
久生十蘭 「魔都」
...忽ち炊事に差支えるという事になった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...公けの報告における周知の出生の脱漏を推算するためにこれを使用して少しも差支えないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どこにも差支えることがないのであります...
柳田國男 「名字の話」
...もし差支えなければお話し下さらぬか」「それはもう...
山本周五郎 「雨あがる」
...そう銘(めい)打っても一向差支えないと思いますね...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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