...方向を転換したと云っても差支えない...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...違っていても差支えないのかというように母に迫った...
犬田卯 「米」
...最初の一碗は『竜虎闘』としておいても決して差支えない...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...差支えのないものだけ名を書いて置いた」という仰せだった...
大杉栄 「獄中消息」
...双方を両立させて置いて何の差支えもないと思うた...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...お差支えがなければ外を歩いた方がいいと云い出した...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...大して差支えのない病気なら...
豊島与志雄 「子を奪う」
...大衆文芸の中へ含まれて差支え無い物である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...まだなかなか時間がかかるんですね」「早くて三週間遅くて四週間です」「ここを出るのは?」「出るのは明後日(みょうごにち)ぐらいで差支えありません」津田はありがたがった...
夏目漱石 「明暗」
...もしお差支えがなかったら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...忽ち炊事に差支えるという事になった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それが行われているものと推論して差支えなかろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...常に社会に存在するものと考えて差支えない私有財産の原理によれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...皮肉に註釈すれば富人有力者の貪り取っても差支えない土地ということである...
柳田國男 「地名の研究」
...いま内祝いの盃をしても差支えはないだろう」「三月に祝言をするのですから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...半年保養のつもりだったが医者がもう差支えないと云ったそうで...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...しかし江戸の人口に差支える程身投げがあったら大変で...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...差支えをいわなかった...
吉川英治 「三国志」
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