...大部分下らないものと云つて差支(さしつか)へない...
芥川龍之介 「東西問答」
...蔵前(くらまへ)――その外(ほか)何処(どこ)でも差支(さしつか)へない...
芥川龍之介 「野人生計事」
...妻の勤労のお蔭(かげ)で一冬分(ひとふゆぶん)の燃料にも差支(さしつかえ)ない準備は出来た...
有島武郎 「カインの末裔」
...お差支(さしつか)へのない事(こと)をお知(し)らせ申(まを)しませうか...
泉鏡太郎 「艶書」
...彼は金に差支えたが教員の団体には加入しなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...倫理上から見て無価値といっても差支えないくらいである...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...和譯P.1561.人はいざといふ場合には自分の所有物を破壞しても差支なからう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...酒や煙草(たばこ)も少しぐらいは差支えない...
谷崎潤一郎 「鍵」
...文学が解体したとて、一向差支えない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...差支(さしつか)えはないが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...餘(あま)つた分(ぶん)は自分(じぶん)の所得(しよとく)と見傚(みな)して差支(さしつかへ)ない...
夏目漱石 「門」
...みんな言っても差支えあるまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四國では眞宗の波動の及んだのは阿波と伊豫とのみであると斷言して差支ない位で...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...それはもちろんのこと差支えがあったのだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...と推測して差支えなかろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...正当なものと考えて差支えないようである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それで差支無いのかい...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...湯屋に往くことは禁ぜられても差支(さしつかえ)がなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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