...無論教へても差支がない...
石川啄木 「雲は天才である」
...これでもう子供と一緒にきやつきやつと騷ぎまはつてゐても差支へなし...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...人間の論理は何の差支へも生ぜぬのみならず...
丘浅次郎 「固形の論理」
...そんなことをしても差支えはないのかね?」「差支えなどございませんとも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...もう暇なんですから僕の方はいつでも差支(さしつか)えはありません...
谷崎潤一郎 「途上」
...感服しても差支ない...
種田山頭火 「其中日記」
...一向差支えありませんね...
豊島与志雄 「絶縁体」
...別にそれで差支があるといふ譯ではありませぬが...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...かかることをしても差支ない例として...
内藤湖南 「支那目録學」
...西洋人の妾になることも差支えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕から見ると彼女はこの二字のために生れてこの二字のために死ぬと云っても差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夜も昼も無い惑溺の生活を続けたと言っても差支(さしつかえ)は無いでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...どうも夜が遲くて翌る日の仕事に差支へるものですから」さう言ふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人民は仏教を信じてゐても差支ない...
正岡子規 「病牀六尺」
...そして教会と地方との平均としては五と考えて十分差支えなかろうと思う...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...小山さんの方は先日からお差支(さしつかえ)があるといってお断りでしたけれども大原さんは今朝までいらっしゃるおつもりでしたからお料理の用意もしてあるのに...
村井弦斎 「食道楽」
...女性は只男性の鼻の表現のために生きていると云っても差支えないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...それにしてもこんなに山がなくとも差支えのないものであろうか...
横光利一 「欧洲紀行」
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