...それは一向差支(さしつか)えは無いが...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...諸君は六人分の飯を食つたつて少しの差支もない...
薄田泣菫 「茶話」
...何の時代でも文化の上に仏教の恩恵に預らないことはなかったといって差支えないくらい...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...別に差支えはない...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...数えざるもまた差支(さしつかえ)なきなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その「通じ兼ね」る通詞でさへ「――昨年來數年手掛け罷在候通詞堀達之助儀は、當節病氣にて引籠――右に付談判出來不申、甚差支候に付、定めし御地も御用繁に可有之御座候得共、若々御繰合出來候はば、御普譜役森山多吉郎を右談判相濟候迄御差越被下候樣――若右樣難相成候はば、通詞本木昌造にても早々御差越被下――」云々...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...差支へなく返事をしなくてはならんからね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...軍人か土方(どかた)の親方ならばそれでも差支(さしつかえ)はなかろうが...
永井荷風 「妾宅」
...しかし出来なくても一向差支えない...
中島敦 「章魚木の下で」
...馬鹿にするない冗談(じょうだん)じゃねえという発憤の結果が怪物のように辣腕(らつわん)な器械力と豹変(ひょうへん)したのだと見れば差支(さしつかえ)ないでしょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...いつでも引っ越して来て差支(さしつか)えないという挨拶(あいさつ)を即坐(そくざ)に与えてくれました...
夏目漱石 「こころ」
...人にお世辞を使えばと云い変えても差支(さしつかえ)ないくらいのものです...
夏目漱石 「道楽と職業」
...自分はそれでも差支(さしつか)えなかろうと思っている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...八五郎の手柄であったと云っても差支えはない...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...或は自身の病気又は衛生上の差支より乳母を雇うことあるも...
福沢諭吉 「新女大学」
...用をして居れば自(おのずか)らその報酬と云(い)うものがあるから衣食の道に差支(さしつかえ)はないものだと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...薄着でも差支へないのである...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...稼ぎに差支える労働に従う必要はない...
水上滝太郎 「遺産」
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