...我々同様更に真贋の判別は出来ないと云つても差支(さしつかへ)ない...
芥川龍之介 「鑑定」
...そればかりならば差支へない(?)...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...敢て、あらゆる点と云つても、差支へはない...
芥川龍之介 「世之助の話」
...「ええ差支えありません...
有島武郎 「星座」
...この辺の景色は絶景といっても差支えあるまい...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...少しも差支(さしつかえ)ないのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...生物界に持つて行くと忽ち差支へる...
丘浅次郎 「固形の論理」
...双方を両立させて置いて何の差支えもないと思うた...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...大木は大木として存在させて置くことには差支えない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「差支えがなければ僕も行ってみたいんだがね」と...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...殊に重立候もの當表へ罷越候ては同所御用筋差支可申哉に付...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...役人が来たら俺も逃げるからみんなも逃げろ」「やんや」「やんや」「相対(あいたい)で物を貰って喰うには差支えねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫でも其子(そのこ)は期日迄に国へ帰つて差支なく検査を済(す)ましてゐる...
夏目漱石 「それから」
...まだなかなか時間がかかるんですね」「早くて三週間遅くて四週間です」「ここを出るのは?」「出るのは明後日(みょうごにち)ぐらいで差支えありません」津田はありがたがった...
夏目漱石 「明暗」
...柄だから切つても差支(さしつか)へないと思つたのです...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...奈良朝の末のものとして差支ないと認められます...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...同一に考へて差支ないやうに信じます...
森鴎外 「假名遣意見」
...支那人や朝鮮人には絶無と云って差支(さしつかえ)ない...
夢野久作 「暗黒公使」
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