...尤(もっと)もその情熱なるものはパラソルに対する情熱でも差支えない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...和譯P.1561.人はいざといふ場合には自分の所有物を破壞しても差支なからう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...知らないうちに写されるのなら許しても差支えないと思う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...見て見ない振をしているぐらいは差支えないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まあ落着いて、差支えない程度、僕に打ち明けてみないかね...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...此度のことを話しても差支えなさそうだった...
豊島与志雄 「反抗」
...は零度から上昇させてもその上げ方が緩(ゆるや)かならば差支えなかった...
中谷宇吉郎 「雪」
...その暇に自分の嗜欲(しよく)を満足する計をめぐらしても差支(さしつかえ)ない時代になっている...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...万一の時に差支(さしつか)えないようにしなくっちゃいけない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...今日一日ぐらい安心して彼を忘れても差支(さしつか)えないという保証を彼女に与えるので...
夏目漱石 「明暗」
...しかし教育ある上等社会の言語はたいてい通ずるから差支(さしつかえ)ないが...
夏目漱石 「倫敦消息」
...そんなら差支へもあるまい...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...日用の便利を達するに差支えはなかるべし...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...能(よ)く人生を味わう芸術家は能(よ)く人生を経理せんでも差支えはない...
二葉亭四迷 「平凡」
...人民は仏教を信じてゐても差支ない...
正岡子規 「病牀六尺」
...たいていの譲歩をしても差支えない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...お差支えがなかったなら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...東京に於ける犯罪者の根拠地といって差支えないであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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