...ひき写したと云つても差支へない...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...だから予は外(ほか)に差支(さしつか)へのない限り...
芥川龍之介 「入社の辞」
...「なあに差支(さしつか)えござあせんよ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...この学校の生徒が日夕吟誦しても差支のない様な...
石川啄木 「雲は天才である」
...更に差支えのない人物...
泉鏡花 「婦系図」
...心のままにして差支えない...
泉鏡花 「海神別荘」
...小(せう)より大(だい)に入(い)るのは差支(さしつかへ)ないが...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...西鶴以後はさう大して振つた文学はないと言つても差支ないくらゐである...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...拙者共において先は差支無之候...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私の方から覗いても一向差支えない様子だった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...それだから繩の一房(ぼう)も綯ひ出すとか朝草の一籠も餘計に刈るとか仕事に差支がなければ怪我に一言もしみ/″\した小言などはいはぬが普通である...
長塚節 「芋掘り」
...という事に考えても差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「無題」
...然ルニ初學ニハ差支アルニ非ズ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...お吩咐(いいつけ)通りにして差支ございませんでしょうか...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...都合に依つては自分だけ滝本の許に幾月でもとゞまつても差支へないといふ話であつた...
牧野信一 「南風譜」
...しかし今赤十字社がないとして忽(たちま)ち差支(さしつかえ)を生ずるといふほどのものでもない...
正岡子規 「病牀六尺」
...」「そちらさえお差支えなければ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...彼はエピキュリアンだといっても差支えないぐらいだったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
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