...それを福田氏に托して差入れてくれました...
石川三四郎 「浪」
...慰問品を差入れて呉れたりした...
梅崎春生 「狂い凧」
...腹をこわしているので朝と昼とはうどんを差入れてくれるように頼んでもらった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...誰かが黙って差入れて行ったものに相違ない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...未知の人から弁当の差入れのあったことなどもその一端である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...僕は折々差入れの卵やパンを殺人君に分けてやって...
大杉栄 「獄中記」
...次の書籍差入れを乞う...
大杉栄 「獄中消息」
...同じ本を幾度も幾度も名を変えては差入れして...
大杉栄 「獄中消息」
...ことに最後に握飯(むすび)を差入れろということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中へ手を差入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...忙がわしく持って出て駕籠の中へ差入れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...』そこで開いてゐた窓の中へ手を差入れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...百合子が公判までの三ヵ月ばかり顕治に差入れに行っても面会せず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「見たこともありません」「それならこの差入れの品は...
山本周五郎 「さぶ」
...それから後(のち)チョイチョイ大深へ差入れなんかをしていたらしい...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...牢内の知人へ差入れ物をする身寄りの人々などが...
吉川英治 「大岡越前」
...……お次さん」差入れ茶屋は...
吉川英治 「大岡越前」
...「――誰からの差入れでございましょうか」「戸塚の宿で...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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