...差し向かいに帳簿を検(し)らべている...
芥川龍之介 「馬の脚」
...そして差し向かいの時にも葉子をそう呼ぶのだった)は木村に貢(みつ)がれているな...
有島武郎 「或る女」
...彼と差し向かいだった時とは反対に...
有島武郎 「親子」
...私と差し向かいになつたら全然もういけない...
伊丹万作 「わが妻の記」
...長老のところへ差し向かいで話しに来る多くの人が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――もっとも誰かと二人きりで差し向かいのときに限るが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...または差し向かいの対面を許されて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...親爺は今イワンと差し向かいで酒を飲んでいるんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...差し向かいになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しい差し向かいの時がまた過ぎた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の家に帰って自分自身と差し向かいになることを避けるためには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人形のカトリーヌと楽しく差し向かいでいるよりも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...フィーユ・デュ・カルヴェール街の肱掛(ひじか)け椅子(いす)はオンム・アルメ街の藁椅子(わらいす)よりもふたりの差し向かいに好都合だったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...駅馬車の車掌や宿屋の女中などと差し向かいになった光景に交じえながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...差し向かいで聴かせてくれた...
正岡容 「寄席行燈」
...差し向かいになってから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まるで平馬と差し向かいで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御簾(みす)も引き上げて差し向かいになって話したい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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