...さうして田舎の人の差し出す白米のごはんなどを拝んで食べて...
太宰治 「津軽」
...そうでなければ大切な総領息子を人質に差し出す筈がない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...御居間方の次へ付く者が兼て用意をしていて差し出す...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山人の差し出す細い木の枝などを頼りに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...横に差し出すむき出しの棚とすれすれの高さになっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...義捐とある以上は差し出すもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「煙草一本おくれよ」「ああ」小さい啓吉が煙草を差し出すと...
林芙美子 「泣虫小僧」
...手を差し出すようにと云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自然に片手を国王に差し出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...一応この原稿はお返しして……(カバンの中から原稿の袋を出して差し出す)どうも――...
三好十郎 「好日」
...こうするもお前――(ビスケットの一つを村子に差し出す)さあ...
三好十郎 「胎内」
...(椀を差し出す)男 ……(受取らず...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...私の方へ一つ差し出すやうにして...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...武器と馬と人質とを差し出すことを命じたりと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...T「誠に軽少に御座るがホンの草鞋銭」と団九郎の前に差し出す...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...――首にして差し出すことが沙門(しゃもん)では出来ぬというなら寺から突き出せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...親鸞の手へ差し出すと...
吉川英治 「親鸞」
...「お佩刀(はかせ)」すぐに小姓が差し出すのを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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