...とにかくこのままで差し出すがよろしかろう...
上村松園 「あゝ二十年」
...どういうものかまた果物包みを前方に差し出すように吊して...
「草藪」
...壇の下から両手を差し出す...
太宰治 「おしゃれ童子」
...ついには、ええっ! と、やけくそになって、味でも体裁でも、めちゃめちゃに、投げとばして、ばたばたやってしまって、じつに不機嫌な顔して、お客に差し出す...
太宰治 「女生徒」
...手に持っている鏡を差し出す...
林不忘 「安重根」
...ただ一心に両手を差し出す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...彼女は巣から頭を差し出す小鳥のような様子で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...之を失ふ譯に行かないから朝廷に差し出すことになつたが...
内藤湖南 「聖徳太子」
...御居間方の次へ付く者が兼て用意をしていて差し出す...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...酒姫(サーキイ)がもう一杯(いっぱい)と差し出す瞬間のわれは奴隷(どれい)だ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...料紙をば多く依頼者の方からして差し出すこと...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...(彼が自分の頸にかけてゐた絲杉の十字架をはづして悪魔の方へ差し出すと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...――だから学校に差し出すべき日誌に録すべき日は...
牧野信一 「貧しき日録」
...質子(ちし)や誓紙(せいし)を差し出すことも...
吉川英治 「新書太閤記」
...与左衛門が次の間から差し出す物を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この盲人は掌(てのひら)へのせて差し出すように平気でいう...
吉川英治 「親鸞」
...心がかりじゃ早く聞こう」「これです」腹帯の底からやっと取り出した一通の書面をそこへ差し出す...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そいつをルピック夫人のほうに差し出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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