...「けれども巫女(みこ)が申しますには――」櫛名田姫の声はほとんど聞えなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...巫女舞(みこまい)を習った時分に稽古をしたので...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...平吉が巫山戯(ふざけ)ていると思った町内の頭(かしら)が...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...輕い戲れるやうな好意を感じながら二人の巫山戲るのを見てゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...巫女はうわずった声でいった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...巫山(ふざん)を除却(じょきゃく)してこれ雲ならず」公子は孔生の心のあるところを了解して言った...
田中貢太郎 「嬌娜」
...巫術(ふじゅつ)師らの行なった仕事の一部は今日では彼らの後裔(こうえい)の科学者の手によって行なわれておるべきはずである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...あるは巫人の言ならば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...古代のエヴォエ(訳者注 バッカス神をたたえる巫子らの叫び)がそこに復活して来るのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ夏姫は巫臣のものになった訳ではない...
中島敦 「妖氛録」
...言辭(ことば)も掛(か)けてくだされよう……」巫女(くちよせ)は時々(とき/″\)調子(てうし)を張(は)り上(あ)げていつた...
長塚節 「土」
...誰か若い衆が巫山戯けて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...熊ヶ谷に棲んでゐる巫女(みこ)のもとへ行つてみたらとすすめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...送り込んでから巫山戯(ふざけ)た……道学先生に聞かせたら巫山戯させて置くのが悪いと云うかも知れぬが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...狼を山の神というから狼の山の神に近侍し傳令する女巫(みこ)と見立てたのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...もし創(きず)つきたる牛あらばこれを妖巫に傷つけられたりと做(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇(ペーガン・レーセス・オヴ・ゼ・マレー・ペニンシュラ)』二)...
南方熊楠 「十二支考」
...まるで巫女(みこ)の託宣集でも繰るようにめくりさえすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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