...所謂美名に隠れて巨利を貪つてゐるやうな...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...戦後起こした金融会社で巨利をむさぼっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...反面に巨利を得るという趣旨から...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...タレスはオリーブを買い占めて巨利を博したそうである)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...軍関係やその他の闇物資で巨利を得た...
豊島与志雄 「擬体」
...その波に乗って巨利を博そうという商魂志心(しょうこんししん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...不景氣知らずの巨利を得てゐることも私は考へた...
正宗白鳥 「素材」
...空しく中に立った蘭人に巨利をしてやられたのは残念でならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...これら新興の富豪商人らが幕府政治の枠内(わくない)で巨利を掴(つか)むために...
山本周五郎 「柳橋物語」
...水晶砿山(すいしょうやま)を当てることがどんなに巨利を得るか...
山本周五郎 「藪落し」
...最も巨利を占めたのは...
横光利一 「上海」
...指物師は巨利をはくしたという事である...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...そこから入手して来たという品種を市へ持ち出して転売の巨利をせしめた者もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...巨利をせしめながら...
吉川英治 「私本太平記」
...目に見えるもの以上な巨利を獲得した...
吉川英治 「新書太閤記」
...巨利を獲ようと計った闇屋たちだったのである...
吉川英治 「人間山水図巻」
...貿易上の巨利などを約束せず...
和辻哲郎 「鎖国」
...掠奪行為を行わなくとも巨利が得られる...
和辻哲郎 「鎖国」
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