...不在のときには、きわめて巧妙に、細枝でつくった紐(ひも)でしっかりとドアの取っ手をしばりつけ、鎧戸(よろいど)には心張棒がかってあった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...巧妙に話を進めている...
芥川龍之介 「藪の中」
...ますます巧妙に琵琶を弾き平家を語ります...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...いかに巧妙に憲政党を操縦したかということにすぎない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この二人(殊に前者)はその会話やわずかな動作などによって驚くべく巧妙に書かれている...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...其判定を巧妙に、宣んする者に與ふべく、席のもなかに黄金の兩タランタおかれあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...隠匿(いんとく)の方法がそれよりも巧妙に出来ており...
徳田秋声 「縮図」
...巧妙に布置されてあった...
直木三十五 「南国太平記」
...この方法を巧妙に用いる者が近来だいぶふえてきたようだ...
夏目漱石 「三四郎」
...もつとも巧妙につくられた対内制圧...
蜷川新 「天皇」
...右に述べたロス氏の日本歴史論は、「日本人の天皇崇拝は、古代からの伝統ではないのであつて、この百年以来、明治政府の要人らが、計画的に、巧妙に、作りあげた事態である...
蜷川新 「天皇」
...巧妙に作られた罠に陥込(おちこ)んで...
野村胡堂 「十字架観音」
...とても巧妙に飲ませて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...だんだんに彼女の手法は巧妙になつて...
牧野信一 「毒気」
...しかしそれもフランソアがあたりに居ない時に巧妙にやるのであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...どうも巧妙に逃げるところを見ると...
横光利一 「旅愁」
...いくら巧妙に名を変え姿をやつしていても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...頗る巧妙に造上げたものだった...
蘭郁二郎 「魔像」
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