...如何に巧妙に冬越しの食物を貯蔵するかを見よ...
石川三四郎 「吾等の使命」
...敵の密偵(みってい)は巧妙に化けている...
海野十三 「間諜座事件」
...誠に巧妙に進められて行った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...きわめて巧妙にきわめて力強く...
大杉栄 「続獄中記」
...巧妙に仕組まれているかと云うのに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...隠匿(いんとく)の方法がそれよりも巧妙に出来ており...
徳田秋声 「縮図」
...曾て窘窮したる迹を示さず是れ其戦略巧妙にして進退掛引善く機宜に適するものあるが為なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而して共に措辭の巧妙にして曲折あるは規を一にす...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...機械よりも巧妙に働く...
夏目漱石 「無題」
...いかに巧妙に粉飾されたスキャンダルでも...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...極めて巧妙に実際的(プラクチカル)な顔をして...
林芙美子 「浮雲」
...……岩井がそれほど巧妙に僕の代役をやってのけられるんなら...
久生十蘭 「魔都」
...五郎は、どこかで、巧妙に、彼等と連絡を取ったものらしい...
火野葦平 「花と龍」
...さうしてその光と影の中でさまざまな人物を出來るだけ巧妙に動かさうとした...
堀辰雄 「小説のことなど」
...これほど呆気(あっけ)なく巧妙に達成されたものはありません」ゴードン・メイン次官殺人犯が捕まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...(c)それではただ巧妙に悪事をすればよいことになりはしないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ですから轟がドンナに巧妙に姿を晦(くら)ましても生蕃小僧はキット発見(みつけ)出して脅迫して来るのでした...
夢野久作 「二重心臓」
...それが心憎いばかり巧妙に「手」を現わしている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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