...巧妙に仕組まれているかと云うのに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...俳諧連句(はいかいれんく)においては実に巧妙にこれら音響のモンタージュ手法が採用されている...
寺田寅彦 「映画芸術」
...船造るべく巧妙に 60巨木つんざく人の手の揮へる手斧――揮るごとに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それからそれへと始終巧妙に...
徳田秋声 「仮装人物」
...和辻氏が最新流行の哲学である現象学を甚だ巧妙に使いこなして...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...太子ぐらゐ巧妙に取り扱つたことも尠ないので...
内藤湖南 「聖徳太子」
...後にはこれ程巧妙には出來たことが無い...
内藤湖南 「聖徳太子」
...極めて巧妙にして...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...同じように巧妙に塗料を施されたゴムを密着して...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...壺笊の一部が巧妙に偽装してあって...
火野葦平 「花と龍」
...五郎は、どこかで、巧妙に、彼等と連絡を取ったものらしい...
火野葦平 「花と龍」
...何れもなかなか巧妙にやってはいるが...
藤島武二 「画室の言葉」
...男爵がわたくしの宝石を巧妙にすり替えたとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...たとえ犯跡は巧妙に晦(くら)ましても...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...いかに巧妙に網を伏せたところで...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...この様に巧妙に出来た花も今日の世界ではこの草に取って絶対的にその役目をなしてはいない様に成っているのは余りにも不思議な現象であるといわねばならない...
牧野富太郎 「植物記」
...しかしもし工業資本を巧妙に使用したためにこれらの貨物が著しく低廉になるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これらの劇は非常に巧妙に演ぜられ...
和辻哲郎 「鎖国」
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