...頗(すこぶ)る巧妙に書いてある...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...線だけで最も巧妙に出来た日本画は...
上村松園 「日本画と線」
...3さても巧妙にできているマスク! 首全体をつつむようにできている最新式の怪マスク!そのマスクの顔は...
海野十三 「怪塔王」
...三人の若い婦人の射殺は巧妙に遂(と)げられました...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...巧妙に受け流して降壇した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...或いは彼は好んで既に与えられたものを巧妙に活用し利用する...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...出来るだけ巧妙に性欲の快味を享楽しようということでもなく...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...この方法を巧妙に用いる者が近来だいぶふえてきたようだ...
夏目漱石 「三四郎」
...もつとも巧妙につくられた対内制圧...
蜷川新 「天皇」
...これだけ巧妙に仕組まれた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...如何してそれらのことが自分には素直に亨け入れられないのだらう――吉池は自分が外部から実に巧妙にいろいろと翻弄されてゐるやうな気がした...
原民喜 「出発」
...さうしてその光と影の中でさまざまな人物を出來るだけ巧妙に動かさうとした...
堀辰雄 「小説のことなど」
...どうやって巧妙にすり替えたのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...これが活用を巧妙にしたのも一般であろう...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...すなわち一次連立方程式解法を極めて巧妙に応用して諸般の研究をよくしたと思われることのごときはその手腕の凡ならざるものであった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...巧妙に語をえらんでそれらを調子よく響くように積み並べたということよりほかに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこんとこだけは良心が磨(す)り切れちゃってトテモ人間業(わざ)とは思えないくらい大胆巧妙になっておいでになるんですから...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...かれは巧妙に帆柱の蔭へ立ったので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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