...その仕懸の巧みなるに舌を巻きて驚歎せり...
泉鏡花 「活人形」
...説教者と学者わが国にて説教に巧みなるものは学識なく...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...隣の卓では若い岡倉天心(おかくらてんしん)が外国人と相対(さしむか)いに肉刺(フォーク)を動かしつつ巧みな英語を滑(なめ)らかに操(あや)つッていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...それも頗(すこぶ)る巧みなる遣り口でのう...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...これはちょっと考えるとすこぶる巧みなたとえのようであるが...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...模倣(もほう)の巧みな日本人だったじゃないか...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...斯くして弓に巧みなる神女怒りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...されど戰事に巧みなる敵は牛皮の楯をもて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...世には閣下を目して出處進退に巧みなる人なりといふ者あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世には閣下を目して出処進退に巧みなる人なりといふ者あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...またある音楽家らは巧みな態度を取るつもりで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...草案は漢文に巧みなる吉田編修官を煩すことに決したり...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...その天火や泡立ち器などの巧みな使い方に驚き喜びかつ感謝する子供のごとく赤くなり首をすくめて言うだろう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一体早稲田派が宣伝に巧みなのは大隈侯以来の伝統である...
中里介山 「生前身後の事」
...かなり節奏の巧みな...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...とにかく千首の俳句ことごとく巧みなるに至りては他に例を見ざるところなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...巧みな策略を作って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...部下のうちで偽筆の巧みな者に命じ...
吉川英治 「三国志」
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