...その仕懸の巧みなるに舌を巻きて驚歎せり...
泉鏡花 「活人形」
...不具にして乞食に巧みなるものは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...女の巧みな手管(てくだ)にのつたと思はれはしないかと思つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...混迷せる電波とをもって巧みなる空間迷彩(めいさい)を施し...
海野十三 「地球要塞」
...クランクの巧みなる運動によって...
海野十三 「発明小僧」
...巧みな手段によって...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一層巧みなところを試みた...
相馬泰三 「野の哄笑」
...かひもあらじと知りながら命あらばとたのめ來し言ばかりこそ白波の立ちも寄り來ば問はまほしけれかの女はその長い歌を例の巧みな假名で懷紙に書いて...
田山花袋 「道綱の母」
...配合の巧みな事材料の豊富なのには驚いてしまう...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...狩獵の術に巧みなる*スカマンドリオス亡さる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其の出処進退亦巧みならずと謂ふ可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...巧みな言い廻しで...
豊島与志雄 「白木蓮」
...唯詩歌管絃にのみ巧みなる婦女子の如き無功の公家原...
蜷川新 「天皇」
...日本会話は相当巧みなのだつた...
牧野信一 「或る日の運動」
...そして殊の他巧みなステップであつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...これは笑ひ声に巧みなといふ評判の西洋音楽師が吹き込むだんださうで今試みにこの歌を想像して見ると...
正岡子規 「墨汁一滴」
...さぶにはそれほど巧みなことはできない...
山本周五郎 「さぶ」
...範宴がいかに巧みな偽瞞者(ぎまんしゃ)であるかは分るじゃないか...
吉川英治 「親鸞」
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