...巧みに論証している...
大杉栄 「征服の事実」
...この赤児の思い出話にひとつ巧みな手管を用いようと企てたのである...
太宰治 「玩具」
...悪巧(わるだくみ)をする...
太宰治 「パウロの混乱」
...巧いこというてお母さん円(まる)めてしもて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...巨樹のしげる山上から舞い下る雲が巧みに描かれている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あんがいに精巧な測器なのである...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...要するに「六三制は巧く行かないから」というところからきている...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...着想を離れて技巧なく技巧を離れて着想なきをしばらく両体となすの便宜と同様である...
夏目漱石 「野分」
...二階の唐櫃の落ちたのはやはり悪者の巧(たく)みに企(たくら)んだ仕掛けで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...巧みにその鋭鋒(えいほう)をさけようと試みた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...縫箔のある小袖に精巧な地の薄衣(うすぎぬ)をかぶった優美な旅姿をしていたことだったろう...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...何れもなかなか巧妙にやってはいるが...
藤島武二 「画室の言葉」
...「オーライ!」下村は巧みに巻揚機(ウインチ)にはずみをつけて...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...自分の打つ芝居にお関が巧く乗って来て...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...是は西洋の機巧を憎む柏軒の忍ぶこと能はざる所であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...快活で無邪気で画もなかなか巧者であった...
山本笑月 「明治世相百話」
...貴方は巧みに偶然の機会を利用されたのです...
夢野久作 「一足お先に」
...(これだけは巧(うま)くゆこう...
吉川英治 「新書太閤記」
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