...餘程巧みに談判しなければ拒(こば)まれると云つた調子で...
石川啄木 「菊池君」
...ソ連は巧みにその中間を動いて漁夫の利を占めんとしつつあるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...技の巧拙は問はず...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...女史ハ馴レテイルノデ着コナシガ巧(うま)イ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...精巧な細工物のようであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その指に巧みなブリリアントカットの宝石があるのに目を付けて訊ねると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...恋愛と剣戟とそれに今講じたような要素を巧みに織雑(おりま)ぜるならば...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...老巧者がそれをささえる...
中里介山 「大菩薩峠」
...曙色にぼかした精巧の袴を着けて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...駒込を中心として精巧な菊人形に進化し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかに巧妙に粉飾されたスキャンダルでも...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...彼の冗談のあるものは巧(うま)くあたった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...)巧みに被告の非を述べたてた...
牧野信一 「毒気」
...僕はいつも巧者に...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...利巧(りこう)なようでも女は女だ...
森本薫 「女の一生」
...容貌風采まことに巧緻を極めたもの...
山本笑月 「明治世相百話」
...それから一か八かの芝居を巧みに打って...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...外に向う衝動が巧みに鎖国的傾向に利用せられた一例といってよい...
和辻哲郎 「鎖国」
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