...では左様(さよう)なら...
伊藤野枝 「九州より」
...左(と)に右(か)くこの会見に由(よっ)て男爵の知遇を得...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「左腕を前につきだして立っとるだけやったいう話だす...
海野十三 「蠅男」
...ちがいます」博士は首を左右にふって「じつは...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...わたしの畠の全収入は左のとおりであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...いたづらに右顧左眄し...
太宰治 「檀君の近業について」
...女の左右の手に持つた二本の櫂がちら/\と動いてボートは鉛色の水の上を滑りだした...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...すなわち全然起らなかった所のなにかに依って殺されないという事はたしかじゃ」「左様」とターラントが言った...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...」「この帽子から?」「左様...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...その中に下村三左衛門というは私の叔父である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ですから、これはやっぱりわたくしが悪いのでございました、責任がわたくしにあるのでございました、米友さんはただ舟を漕いでいただけばよいのでございました、右とか、左とか、取り梶とか、おも梶とかいうことは、その時々刻々、わたくしが言わなければならないのを怠りました、それ故に舟の方向をあやまらせてしまったのは、米友さんが悪いのじゃありません、案内役のわたくしが悪かったのです、米友さんの胸の中を考えるために、私がよけいな頭を使って、舟の方がお留守になりました、それ故ほんの一瞬の差で、舟の全針路を誤らせてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...根本(ねもと)から濃く立ち騰(のぼ)るうちに右に揺(うご)き左へ揺く...
夏目漱石 「虞美人草」
...昇も「左様で御座います...
二葉亭四迷 「浮雲」
...……市左衛門にともなわれて隠居所へいったとき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして手を拭いておられた紙を左手の袂に入れながらお座敷の入り口で三ツ指をついて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...背の高さが二米突(メートル)ぐらいあって左右の腕が日本人の股(もも)とおんなじ大きさをしていた...
夢野久作 「ココナットの実」
...父様は頭を左右に振りながら――「これ娘...
夢野久作 「白髪小僧」
...かれも専門家の成瀬銀左衛門がいった説というのでは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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