...『監獄が惡人の巣だと考へるのは...
石川啄木 「雲は天才である」
...かまきりのやうに痩せ細つた手足には蜘蛛の巣や煤がいつぱいついてゐた...
太宰治 「陰火」
...『雀の巣』と『巫女(みこ)殺し』とを読んだ...
田山録弥 「或新年の小説評」
...それと座ぶとん代わりの古い布切れとを風呂敷(ふろしき)で包み隠したのをかかえて市内電車で巣鴨(すがも)まで行った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...鵠(こうのとり)の空巣(あきす)をつけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...當屋敷に巣喰ふ惡者が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の南京虫(なんきんむし)だらけの巣へ連れ込まれた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...六月九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県熊毛郡周南町上島田より(封書)〕六月九日 島田第一信ここは野原の家の座敷の廊下です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...九月十日〔巣鴨拘置所の顕治宛 本郷区林町二一より(封書)〕九月十日 第三十八信随分久しい御無沙汰になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月十七日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(山の風景画の絵はがき)〕七月十六日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...並木の一番端の地に附くような低い枝の中ほどに巣を掛けている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...腰赤燕(こしあかつばめ)の泥の巣の壊れたのに...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...今夜はモロッコの燕(つばめ)の巣をお前にやろう...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...重蔵は庵号をそのまま取って月巣と呼び...
吉川英治 「剣難女難」
...それは蜘蛛(くも)の巣だらけな辺りとは余りにかけはなれた美しい粧いのひとだっただけに...
吉川英治 「私本太平記」
...異様な黴(かび)の匂いやら蜘蛛(くも)の巣やらを面で払った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土蜂の巣をならべたような藁(わら)屋根が幾つか見える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おまいの古巣へ行って踊るか...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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