例文・使い方一覧でみる「巡」の意味

...猪首（いくび）の若者は逡巡（しゅんじゅん）した... 猪首の若者は逡巡したの読み方
芥川龍之介「素戔嗚尊」

...やれ厚木街道の山の中で巡礼の女をなぐさんだの... やれ厚木街道の山の中で巡礼の女をなぐさんだのの読み方
芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」

...巡査がぢつとして立つてゐる外に... 巡査がぢつとして立つてゐる外にの読み方
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ　Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳「死」

...お通は巡査のその態度に何だか悲しくなって胸がいっぱいだった... お通は巡査のその態度に何だか悲しくなって胸がいっぱいだったの読み方
犬田卯「錦紗」

...まもなく駐在所の巡査が来（き）... まもなく駐在所の巡査が来の読み方
田中貢太郎「人のいない飛行機」

...甚だしいソフィスチケーションの迂路（うろ）を経由して偶然の導くままに思わぬ効果に巡り会うことを目的にして盲捜りに不毛の曠野（こうや）を彷徨（ほうこう）しているような気がする... 甚だしいソフィスチケーションの迂路を経由して偶然の導くままに思わぬ効果に巡り会うことを目的にして盲捜りに不毛の曠野を彷徨しているような気がするの読み方
寺田寅彦「二科展院展急行瞥見記」

...どうもへんな巡礼なんです... どうもへんな巡礼なんですの読み方
豊島与志雄「山の別荘の少年」

...荘内藩の巡邏隊はそれを聞いて... 荘内藩の巡邏隊はそれを聞いての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...御先導の巡査部長が予定より別の通路を御案内したといって自殺したり...
中谷宇吉郎「雪今昔物語」

...一昨日（おととい）思い切って老巡礼の後を跟（つ）け... 一昨日思い切って老巡礼の後を跟けの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...騎馬巡査がニッケルのヘルメットを光らせながら突撃して来る... 騎馬巡査がニッケルのヘルメットを光らせながら突撃して来るの読み方
久生十蘭「だいこん」

...逡巡（しゅんじゅん）したが... 逡巡したがの読み方
北條民雄「いのちの初夜」

...なんらの畏敬もなんらの逡巡も... なんらの畏敬もなんらの逡巡もの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トリスタン」

...草川巡査の顔を振返った... 草川巡査の顔を振返ったの読み方
夢野久作「巡査辞職」

...巡査も居ると云った番頭さんがあったのには驚いた... 巡査も居ると云った番頭さんがあったのには驚いたの読み方
夢野久作「東京人の堕落時代」

...それじゃあ……」と文月巡査が妙な顔になってキョロキョロした... それじゃあ……」と文月巡査が妙な顔になってキョロキョロしたの読み方
夢野久作「二重心臓」

...入念に巡察をおこなっていた... 入念に巡察をおこなっていたの読み方
吉川英治「私本太平記」

...と――そのかげに見なれない巡礼（じゅんれい）すがたのおばさんがボンヤリと立っていて... と――そのかげに見なれない巡礼すがたのおばさんがボンヤリと立っていての読み方
吉川英治「神州天馬侠」