...熔けたる巖(いはほ)の山腹を流れ下るさま...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ここから華巖(けごん)の滝壺を見に行った...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...濡れた巖に突伏して聲を出して泣いた事があつた...
石川啄木 「病院の窓」
...幾たびか清溪をわたり、危巖をつたひ、終に急坂を上りはつれば、山上に通ずる路あり、海岸に下る路もあり...
大町桂月 「金華山」
...溪流は普通、勾配急に、水の増減甚しく、水中に巖あるも、木を帶ぶるに由なき也...
大町桂月 「十和田湖」
...下はまた五六丈の巖を蔽うて下る...
大町桂月 「十和田湖」
...見る/\、樹を裂き、枝をくだき、すさまじき音して下りゆきて、他の巖と鬪ひて、雲底に火花を散らすなど、壯觀云はむ方なし...
大町桂月 「春の筑波山」
...もどりて前進すれば、巨巖路を扼す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...私は巖肅な態度で話すつもりであつたが...
太宰治 「思ひ出」
...突兀たる岸の巖には波がだん/\強く打ちつけて小船が更に動搖する...
長塚節 「鉛筆日抄」
...一大巖のとして屹立するものあり...
長塚節 「草津行」
...後(あと)では波(なみ)が巖(いは)に打(う)ちつける樣(やう)に暫(しば)らく騷(さわ)いだ...
長塚節 「土」
...巨巖のすき間/\に只さら/\と波のよせ返すのみ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...一方は巖頭に、偃松に似た高野槇(?)が蟠屈し、片方は雲に埋れる遠嶺で、山上の感がまざまざと表現されている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...」と巖ちゃんは云った...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...巖ちゃんはいろいろと考えていた...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...巖ちゃんは殘念で仕方がない...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...諸莊に嶮峻の巖山に祭れる神を矢倉明神と稱すること多し...
南方熊楠 「人柱の話」
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