...樂聲は我を引いて怪しき巖室(いはむろ)の中に入りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...直ぐ巖谷に逢つて女を退治してやらう...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...頬ツぽねが神居古潭(かもゐこたん)の巖石の樣に出たと云はれた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その劒の先についた血が清らかな巖(いわお)に走りついて出現した神の名は...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...見る/\、樹を裂き、枝をくだき、すさまじき音して下りゆきて、他の巖と鬪ひて、雲底に火花を散らすなど、壯觀云はむ方なし...
大町桂月 「春の筑波山」
...薄つぺらなる巨巖なるが...
大町桂月 「妙義山の五日」
...前を見れば、筆の如き巨巖、脚底より起りて、天を衝く...
大町桂月 「妙義山の五日」
...前を見れば、嶂壁の間、巨巖ありて、勢、飛ばむと欲す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...巉巖高く五六十度の勾配をなす...
大町桂月 「妙義山の五日」
...即ち今の滿洲の復州・岫巖地方に當る處に置いたので...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...危巖を攀ぢ棧道を渡つて...
中島敦 「名人傳」
...奇巖亂礁の島々に接近して行く...
長塚節 「旅の日記」
...欅平の巖頭に立って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今ムリイマストの城の下にある長い巖窟の中で眠っているのです...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...じいっと巖ちゃんが見ていると...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...巨人の血は大海に滿ち、その骨は大山嶽となり、齒は巖となり、頭蓋は天に、髮は樹木に、腦味噌は雲になつたといひます...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...銀閣寺住職佐佐間雲巖諸氏に議りて...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...それ等は自分の主人の巖丈な懷へ身をまるくして...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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