...熔けたる巖(いはほ)の山腹を流れ下るさま...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...斷崖(だんがい)の巖(いは)は鹽(しほ)を削(けづ)つて舌(した)を刺(さ)す...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...楠槐の幹も根も其のまゝ大巖に化したやうなのが々と立聳えて...
泉鏡花 「遺稿」
...これは多分猫のいたづらで其巖丈な両手で寝台をつかまへて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...巖陰(いわかげ)からオルタの町の方を見下ろしていたが...
海野十三 「地球発狂事件」
...四十恰好(かっこう)の巖乗(がんじょう)な男だ...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...見上ぐるばかりの巨巖...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...下はまた五六丈の巖を蔽うて下る...
大町桂月 「十和田湖」
...二つに裂けたる巖の山は...
大町桂月 「十和田湖」
...峯上は奇巖を起し...
大町桂月 「妙義山の五日」
...巖中より滴り出づるにや...
大町桂月 「妙義山の五日」
...名のつかぬ奇巖も多し...
大町桂月 「妙義山の五日」
...巖(いわお)に身をささえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大巖の蔭へござを敷いて...
長塚節 「旅行に就いて」
...――まだ相當時間があるので、巖ちゃんは、二人をそこへおいとおいて、うまくホームへはいってゆく研究をしてみた...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...寒巖(かんがん)と云(い)ふ石窟(せきくつ)があつて...
森鴎外 「寒山拾得」
...一乘寺村だの巖流島で...
吉川英治 「折々の記」
...巖々とした岩根にあぐらをくんでゐる植物がふと風にふれると嘯き出すあの聲みたいに云つたのである...
吉川英治 「折々の記」
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