...禿げたる巖の面(おもて)には麪包(パン)の木生ふることなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...斷崖(だんがい)の巖(いは)は鹽(しほ)を削(けづ)つて舌(した)を刺(さ)す...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...築き上げたる熱望と意志との巖(いはほ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...内田巖のさしゑは廣津和郎に似てゐるが...
小穴隆一 「二つの繪」
...この巖上、數百千人を載せて餘りあり...
大町桂月 「十和田湖」
...數十丈の大巖、下は大にして、上は小に、累々として、落ちむとして、落ちず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...橋畔の巖を、覗き岩と稱す...
大町桂月 「冬の榛名山」
...なほ巖を説かざるべからず...
大町桂月 「妙義山の五日」
...たゞ白雲の大字巖...
大町桂月 「妙義山の五日」
...妙義の紅葉の大觀は、大字巖を以て、第一となすなり...
大町桂月 「妙義山の五日」
...大字巖の上方にて...
大町桂月 「妙義山の五日」
...過去の事実が巖として聳えていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...即ち今の滿洲の復州・岫巖地方に當る處に置いたので...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...巖ちゃんは、學校でならった、民主主義と云うことをふっと思い出したので、顏をまっかにして、「あのう……...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...巖ちゃんは腹がペこペこに空いていた...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...女全体の歴史の海岸線を小波が巖(いわお)を砂にして来たように変えてゆく日夜の秘められた力であると思う...
宮本百合子 「女の歴史」
...また四男巖をしてフルベツキ博士に就き洋語を学ばしめ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...今でも寂巖の書に私淑してゐるといふやうなことを書いてゐたが...
吉川英治 「折々の記」
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