...濃緑の扁平な蛇類は無害にも水泳する硝子の流動体は無害にも半島でもない或る無名の山岳を島嶼の様に流動せしめるのでありそれで驚異と神秘と又不安をもを一緒に吐き出す所の透明な空気は北国の様に冷くあるが陽光を見よ...
李箱 「LE URINE」
...ゴツゴツした島嶼の間をぬけて航行すると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...支那海中の島嶼(とうしょ)に彷徨(ほうこう)していたにかかわらず...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...その付近に数個の新島嶼(とうしょ)を湧出した...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...この噴火のために島の付近に新島嶼が湧出したことは序記に言ってある...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...なんとなれば元来島嶼(とうしょ)なるものはその面積に比すれば大陸諸国よりもはるかに長き海岸を存し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...然らば浮世絵は永遠に日本なる太平洋上の島嶼に生るるものの感情に対して必ず親密なる私語(ささやき)を伝ふる処あるべきなり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...然れども日本の気候と天象(てんしょう)と草木(そうもく)とは黒潮(こくちょう)の流れにひたされたる火山質の島嶼(とうしょ)の存するかぎり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...島嶼(たうしよ)の多い長崎港外の海湾...
永井荷風 「海洋の旅」
...長い/\船路(ふなぢ)の果に横(よこた)はる恐(おそろ)しい島嶼(しま)の事を思浮(おもひうか)べた...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...主としてドニェープルの中流にある島嶼...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...中には周囲数十哩に達する宛然一大嶋嶼の如きものもあって...
牧逸馬 「運命のSOS」
...最も確かな記録がある島嶼の人口に対する妨げに関する研究は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...榛軒は伊勢安斎と桂川桂嶼(けいしよ)とに依傍(いばう)して立言した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一つの島嶼とか一つの地方とかではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...『新撰字鏡』を見ると「嶼...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...名も知れぬ島嶼(とうしょ)のかげに隠れこんだ相手の大小の船をみると...
吉川英治 「私本太平記」
...六曲一双の屏風の広さを――いや世界の広さを見直して――また眼のまえの細長い一島嶼(とうしょ)の小ささを全図と比例しては見入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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