...島嶼(たうしよ)の碁布(きふ)したるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
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上村經吉 「海島冐險奇譚 海底軍艦」
...そこは海岸の中へずっとつきだした弁天島のような小嶼(こじま)があった...
海野十三 「軍用鮫」
...また生存競争の根本原因たる食物の点より考うるも、山川、島嶼、内海の布置(ふち)極めて自然の妙を得、食するに足る獣魚、穀物、貝類を供給しておったため、人間が応揚(おうよう)で、落着きがあった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...町々の白堊(はくあ)がさながら数限りもなく点散している島嶼(とうしょ)の群のようにも見られるのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...為レ人姿容秀美、風流無レ比、(中略)は長谷朝倉宮御宇天皇御世、嶼子独乗二小船一、汎出二海中一、為レ釣経二二日三夜一、不得二一魚一、乃得二五色亀一、心思二奇異一、置二于船中一、即寝忽為二婦人一、其容美麗更不レ可レ比、嶼子問曰、人宅遥遠、海底人乏、誰人忽来、女娘微笑封曰、風流之士、独汎二蒼海一、不レ勝二近談一、就二風雲来、嶼子復問曰、風雲何処来、女娘答曰、天上仙家之人也請君勿レ疑、垂二相談之愛一、爰嶼子知二神女一、慎懼疑レ心、女娘語曰、賤妾之意、共二天地一、畢、倶二日月一極、但君奈何早先許不之意、嶼子答曰、更無レ所レ言何解乎、女娘曰、君宣三廻レ棹赴二于蓬山一、嶼子従往、女娘教令レ眠レ目、即不意之間、至二海中博大之島一、其地如レ敷レ玉闕台映楼台玲瓏、目所レ不レ見、耳所レ不レ聞、(中略)于レ時嶼子、遣二旧俗一遊二仙都一、既経二三歳一、忽起二懐土之心一、独恋二二親一、故吟哀繁発、蹉嘆日盆、女娘問曰、比来観二君之貌一、異二於常時一、願聞二其志一、(中略)女娘取二玉手匣、授二嶼子一、謂曰、君終不レ遣二賤妾一、有二看尋一者、堅握レ匣慎莫二開見一、即相分乗レ船、仍教令レ眠目、忽到二本土筒川郷一、即膽二眺村里一、人物遷易、更無レ所レ由爰問二郷人一曰、水江浦嶼子之家人、今在二何処一、郷人答曰、君何処人問二旧遠人一乎、吾聞二古老等相伝一、曰、先世有二水江浦嶼子一、曰独遊二蒼海一、復不二還来一、今経二三百余歳一者、何忽問レ此乎、即啣二棄心一、雖レ廻二郷里一不レ会一親一、既送二旬日一、乃撫二玉匣一而感二思神女一、於是嶼子忘二前日期一、忽開二玉匣一、即未レ膽之間、芳蘭之体、率二于風雲一、翩二飛蒼天一、嶼子即乗二違期要、還知二復難一レ会廻レ首踟、咽涙徊、于レ斯拭レ涙歌曰、云々、神女遥飛二芳音一歌曰云々、以上は浦島説話の最古の源泉として、観察す可き者にして、かの『群書類従』に載せたる「浦島子伝」もしくは「続浦島子伝」の如きは、此等を元として、潤色して作為したる者なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...嶼子語二豎子等事一女娘曰...
高木敏雄 「比較神話学」
...そのおもな原因は日本が大陸の周縁であると同時にまた環海の島嶼(とうしょ)であるという事実に帰することができるようである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...なんとなれば元来島嶼(とうしょ)なるものはその面積に比すれば大陸諸国よりもはるかに長き海岸を存し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...薪水補給に便なる島嶼に艦隊錨地を指定せんとす...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然れども日本の気候と天象(てんしょう)と草木(そうもく)とは黒潮(こくちょう)の流れにひたされたる火山質の島嶼(とうしょ)の存するかぎり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...長い/\船路(ふなぢ)の果に横(よこた)はる恐(おそろ)しい島嶼(しま)の事を思浮(おもひうか)べた...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...暗く荒寥(こうりょう)とした島嶼(とうしょ)であった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...同君はそれを相州葉山長者ヶ崎の小嶼(しょうしょ)で採集せられたのであった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...多くの点で島嶼民と類似の境遇にあるものであることに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...下到前嶼...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...桂嶼は嘗て榛軒に告げて云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...名も知れぬ島嶼(とうしょ)のかげに隠れこんだ相手の大小の船をみると...
吉川英治 「私本太平記」
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