...山を思う心に浮ぶのは、秀麗な、嶮峻な山だけで、アイスピッケルをトラーゲンしてフェースをトラヴァースする人々の姿は見えはしない...
石川欣一 「可愛い山」
...如何に困難な嶮峻な山でも...
石川欣一 「可愛い山」
...とかく嶮峻(けんしゅん)な隘路(あいろ)を好んでたどるものと危ぶまれ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...未来に通ずる嶮峻(けんしゅん)なる隘路(あいろ)を進んで行きつつあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二千米以上の部分は嶮峻であり...
野上豊一郎 「エトナ」
...諸莊に嶮峻の巖山に祭れる神を矢倉明神と稱すること多し...
南方熊楠 「人柱の話」
...著者の説にはクラは方言山の嶮峻(けんしゅん)なる処を意味す...
柳田國男 「地名の研究」
...山々は嶮峻に彼らを守りながら季節に従つて柔かに青葉を変へた...
横光利一 「静かなる羅列」
...……しかし背後の山は嶮峻(けんしゅん)である...
吉川英治 「三国志」
...この嶮峻(けんしゅん)さえ登ってこられまい」と...
吉川英治 「三国志」
...北は安定郡に通じている嶮峻(けんしゅん)にあった...
吉川英治 「三国志」
...嶮峻(けんしゅん)な絶壁など...
吉川英治 「私本太平記」
...この嶮峻(けんしゅん)な山路(やまじ)の遠駆(とおが)けに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...太子ヶ嶽はさして高い嶮峻(けんしゅん)な山ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...嶮峻矢(や)ノ川(こ)峠をこえてゆくのだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...馬の通れぬような嶮峻ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...嶮峻(けんしゅん)な鷲ヶ岳が裾(すそ)をひいていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私の生れた村に臨んだ側は殆んど直角とも云い度い角度で切り落ちた嶮峻な断崖面をなして聳えて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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